耐衝撃ウオッチ【G-SHOCK】から、個性と理念が際立つ3つの新作が登場した。進化したMIP液晶搭載の5600シリーズ、ガラパゴスの生態系をテーマにしたチャールズ・ダーウィン財団コラボ、第4弾モデル、そして絶滅危惧種“カバ”をモチーフにしたEarthwatch Japanコラボのマッドマン。タフネスと環境意識、その両輪でG-SHOCKの新たな時代を切り拓くラインナップである。
MIP液晶になった5600シリーズ
初代G-SHOCKのDNAを受け継ぐ5600シリーズに、ついにMIP液晶が搭載された。視認性と操作性の両立を追求した新機能が加わり、タフネスウオッチとしての完成度をさらに高めている。バイオマスプラスチックの採用により環境への配慮も実現。日常からアウトドアまで幅広く活躍する、次世代のライフスタイルウオッチが誕生した。
高精細MIP液晶がもたらす新たな視認性
デジタル表示部には、高精細・広視野角・高コントラストを誇るMIP(メモリインピクセル)液晶を採用。従来の液晶に比べ、きめ細かい描画が可能となり、明るい屋外や直射日光下でも優れた視認性を確保している。ソーラー発電のみで駆動するMIP液晶を新たに開発。各画素にメモリを持たせたフルドットディスプレイ構造により、4種類の基本時計表示をボタン操作で自在に切り替えられる。さらに、専用アプリとの連携でメイン表示フォントをクラシカルな7セグメント(CLASSIC)に変更することも可能。デジタルウオッチとしての新しい表情を引き出す設計である。
デジタルフェイスに宿る2つの個性
G-SHOCKを象徴するスクエアフォルムはそのままに、2タイプの液晶モデルを展開。ポジティブ液晶モデルは、初代DW-5600Cをオマージュしたクラシカルなカラーリングが特徴。ネガティブ液晶モデルは、モノトーンの配色でモダンかつクールな印象を演出する。伝統と革新、2つの個性が5600シリーズに新たな選択肢をもたらしている。
正確な時を刻むBluetooth搭載電波ソーラー
光を動力源とするマルチバンド6電波ソーラーをベースに、Bluetooth®接続によるスマートフォンリンク機能を搭載。アプリ上での時刻修正や各種設定が容易に行える。電波受信とスマート連携という二重の精度保証により、いつでも正確な時を刻み続ける。
ケース、ベゼル、バンドといった主要樹脂パーツには、環境負荷の低減が期待されるバイオマスプラスチックを採用。タフネスの象徴であるG-SHOCKが、環境への配慮という新たな価値をも手にした。機能、素材、デザイン。すべての面で時代に応える進化がここにある。
G-SHOCK「GW-BX5600-1JF」 3万800円/クオーツ。樹脂ケース&バンド。無機ガラス。縦48.9×横43.8mm、厚さ14.7mm。20気圧防水。
GW-BX5600シリーズ/搭載機能一覧
●耐衝撃構造
●20気圧防水
●タフソーラー
●スマートフォンリンク
●ワールドタイム
●1/100秒ストップウオッチ
●タイマー
●マルチアラーム
●報音フラッシュ機能
●フルオートLEDバックライト(スーパーイルミネーター)
チャールズ・ダーウィン財団 コラボレーションモデル第4弾
G-SHOCKが、ガラパゴス諸島で保全活動を行うチャールズ・ダーウィン財団(Charles Darwin Foundation)とのコラボレーションモデル第4弾を発表した。モチーフは、同諸島を象徴する2種の生き物、ガラパゴスアホウドリとガラパゴスベニイワガニ。自然界の鮮やかな造形美をカラーとディテールで巧みに表現し、タフソーラーやバイオマスプラスチックといった環境配慮設計を融合。生命と地球の調和を感じさせる、サステナブルな特別モデルである。
「GA-B2100DF-1AJR」は、翼を広げれば2メートルを超える、ガラパゴス最大の鳥・アホウドリ。上昇気流に乗って大空を滑空するその姿を、小針の形状と遊環デザインで表現した。文字盤にはガラパゴス諸島の地図をレイアウトし、黄色いくちばしをイメージしたアクセントカラーを随所に配置。クラシカルなブラックを基調に、雄大な自然の中を自由に飛翔するアホウドリの姿が宿る。
「GA-B2100DF-4AJR」は、岩場を駆ける赤とオレンジのボディ。陽光を浴びて輝くその鮮烈な色彩を、レッド×オレンジのカラーリングで再現した。ハサミを振り上げた愛嬌ある姿をデフォルメし、インダイアルの小針と遊環にデザイン。文字盤には島々のシルエットをモチーフにしたグラフィックを配し、ガラパゴスの情景を手元に感じさせる。
両モデルの裏蓋にはチャールズ・ダーウィン財団のロゴを刻印。バンドにはスペイン語で「Apoyo la conservación de Galápagos.(ガラパゴスの保全を支持します)」のメッセージがプリントされている。さらに、樹脂素材を使用しない特別パッケージを採用することで、環境配慮の理念を製品の細部にまで貫いている。
ベースモデルは、タフソーラーとバイオマスプラスチックを採用したGA-B2100。耐衝撃構造とスマート機能を備えながら、自然との共生を意識した素材設計が特徴だ。G-SHOCKが追求してきた「タフネス」という価値が、いま“地球を守る強さ”へと進化している。
G-SHOCK「GA-B2100DF-4AJR」 2万8050円/クオーツ。樹脂ケース&バンド。縦48.5×横45.4mm。厚さ11.9mm。20気圧防水。
【チャールズ・ダーウィン財団】
チャールズ・ダーウィン財団は、1959年にガラパゴスの保全活動を最初に開始した団体で、チャールズ・ダーウィン研究所を運営している国際非営利団体。世界中からスタッフが集まり、ガラパゴス諸島の陸海の生き物や生態系の調査、島の自然保護活動、地域住民への環境教育など、さまざまな活動に取り組んでいる。
GA-B2100シリーズ/搭載機能一覧
●耐衝撃構造(ショックレジスト)
●ワールドタイム
●ストップウオッチ
●タイマー
●時刻アラーム・時報
●ダブルLEDライト(ホワイト色)
●フルオートカレンダー
●操作音ON/OFF切替機能
●12/24時間制表示切替
●針退避機能
絶滅危惧種「カバ」をテーマにしたマッドマン
G-SHOCKが長年掲げるテーマ「LOVE THE SEA AND THE EARTH」その理念を具現化するコラボレーションモデルに、絶滅危惧種“カバ”をモチーフとした新作が登場した。パートナーは、地球環境と生物多様性の保全活動を行うEarthwatch Japan。大自然の中で力強く生きるカバの姿を、特別仕様のカラーリングとディテールで表現している。ベースには、過酷な環境での使用を想定したMUDMAN(マッドマン)を採用。タフソーラーやバイオマスプラスチック、さらに再生紙パッケージを使用するなど、環境への配慮を随所に施したサステナブルモデルである。1990年代より続く「LOVE THE SEA AND THE EARTH」プロジェクト。G-SHOCKはこの活動を通じ、世界各地の環境保全団体とコラボレーションを重ねてきた。今回のEarthwatch Japanとのタッグもその一環であり、時計を通して自然保護への意識を高める試みである。
野生のカバをイメージした外装デザイン
ブラウンとブラックを基調に、カバの分厚い皮膚を思わせる凹凸のあるテクスチャーをベゼルとバンドに採用。重厚でありながら温かみのあるカラーリングが、野生動物ならではの生命感を伝える。ボタン周囲のメタルパーツにはローズゴールドIPを施し、力強さの中に上質な輝きを添えた。陸上哺乳類として世界第3位の巨体を誇るカバ。その圧倒的な存在感を、G-SHOCKらしい造形で表現している。
バンドにはEarthwatch Japanのロゴと、「Change the World. Yourself.」のメッセージをプリント。LEDバックライト点灯時には、液晶にEarthwatch Japanのロゴマークが浮かび上がる。環境保全への思いを、デザインとして体現する仕上がりだ。裏蓋には「LOVE THE SEA AND THE EARTH」のシンボルマークを刻印。さらに、再生紙を用いた専用ボックスを採用し、プラスチック素材を排除したパッケージ構成としている。
G-SHOCK「GW-9502KJ-8JR」 6万4900円/カーボン&樹脂&ステンレススチールケース、樹脂バンド。縦56.7×横52.7mm。厚さ14.8mm。20気圧防水。
【EARTHWATCH】
1971年にアメリカ・ボストンにて発足された国際NGO。世界各地の時間・資金・人手を要する野外調査を「資金と人手」の両面から、年間100を超える野外調査プロジェクトに支援している。
【GW-9502KJ/機能一覧】
●耐衝撃構造
●防塵・防泥構造
●20気圧防水
●タフソーラー
●標準電波受信機能(マルチバンド6)
●方位計測機能
●気圧計測機能
●高度計測機能
●温度計測機能
●ワールドタイム(48都市)
●日の出・日の入時刻表示
●1/10秒ストップウオッチ
●タイマー
●時刻アラーム5本
●フルオートLEDバックライト(スーパーイルミネーター)
問い合わせ先:カシオ計算機 お客様相談室 TEL.0120-088925 https://gshock.casio.com/jp/ ※価格は記事公開時点の税込価格です。
Text/平野翔太(WN編集部)



















