1881年創業のスイスブランド【モバード(MOVADO)】が最新コレクションを発表。1917年発表のスクエアウオッチをルーツとする「THE HERITAGE 1917」の4型が発売となり、価格は29万7000円~35万2000円。
ブランド初のスクエアウオッチが現代に甦る
「THE HERITAGE 1917」のルーツとなるのは、モバードが1917年に発表したブランド初のスクエアウオッチだ。アールデコ全盛の時代に登場したその独創的なフォルムは、禁酒法時代の喧騒から未来へと歩みを進める人々を魅了してきた。本機は当時の幾何学的な優雅さと芸術的に配置されたアラビア数字を継承しつつも、現代的なアプローチで再構築。クラシカルでありながら、モダンな魅力を兼ね備えた一本に仕上げられている。
「THE HERITAGE 1917」の核は、35mm×45.2mmのスクエアケースが描き出す、洗練を極めたプロポーションにある。当時の意匠を忠実に汲み取ったアールデコ調のラインは、手首の上で静かな存在感を放ちながらも心地よく馴染むよう計算し尽くされている。ケース素材には316Lステンレススチールを採用するが、これは外科用や船舶用に使用される高品質な鋼材で、優れた耐傷性と耐腐食性が特徴。ダイヤルには繊細な光の陰影が美しいサンバーストグラデーションが施され、それぞれ異なる表情を持つ4つのカラーが用意される。まず、ヴィンテージブルーは奥深い青の調和でクラシカルな風格を漂わせ、ブルーは澄みわたる空のような透明感あるカラーが知的な表情を演出。チャコールは都会の夜を彷彿とさせるストイックな重厚感を放ち、そしてコニャックレザーを組み合わせたグリーンは、自然界の色彩と革の温もりが奏でるコントラストが何とも魅力的だ。
新設計のユニリンクブレスレットを装備
本機の心臓部には、毎時2万8800回の振動数で駆動し、38時間のパワーリザーブを誇るセリタ社製の自動巻きムーブメント「キャリバーSW200」を搭載。サファイアクリスタル製のケースバックからは同ムーブメントの姿を鑑賞可能となり、オーナーは機械式時計の醍醐味を存分に堪能できるはずだ。また、防水性能は3気圧を確保しており、日常生活における実用性も申し分なし。さらに新設計のユニリンクブレスレットは、つや消しまたは磨き仕上げが細部に施されており、見た目の美しさを徹底的に追求。優れたホールド感により長時間の装着も快適で、機能とデザインが見事に両立している。
モバードというブランドが歩んできた道のりは、まさに時計史における冒険そのものだ。湾曲したケースに三面構成のムーブメントを搭載した「ポリプラン」で先鋭的な姿勢を示し、アンディ・ウォーホルらと組んだ数々のアートウオッチを通じて、芸術と技術が高次元で融合し得ることを証明してきたのである。現在では、「MUSEUM」「HERITAGE」「BOLD」という三本の柱を核に展開する同ブランドだが、今回の「THE HERITAGE 1917」もまた、そうした豊潤なアーカイブを現代的な解釈で昇華させた意欲作といえる。スクエアウオッチの100周年という記念すべき節目に誕生した本機は、時を超えて愛される普遍的な美学を体現したブランドからの新たな提案なのである。
モバード「THE HERITAGE 1917」 Ref.3650255 35万2000円/自動巻き(Cal.SW200)、毎時2万8800振動、38時間パワーリザーブ。ステンレススチール製ケース(シースルーバック)、ステンレススチールブレスレット。ケース径45.2mm×35mm。3気圧防水。
モバード「THE HERITAGE 1917」 Ref.3650256 35万2000円/自動巻き(Cal.SW200)、毎時2万8800振動、38時間パワーリザーブ。ステンレススチール製ケース(シースルーバック)、ステンレススチールブレスレット。ケース径45.2mm×35mm。3気圧防水。
モバード「THE HERITAGE 1917」 Ref.3650257 35万2000円/自動巻き(Cal.SW200)、毎時2万8800振動、38時間パワーリザーブ。ステンレススチール製ケース(シースルーバック)、ステンレススチールブレスレット。ケース径45.2mm×35mm。3気圧防水。
モバード「THE HERITAGE 1917」 Ref.3650253 29万7000円/自動巻き(Cal.SW200)、毎時2万8800振動、38時間パワーリザーブ。ステンレススチール製ケース(シースルーバック)、コニャックレザーストラップ。ケース径45.2mm×35mm。3気圧防水。
問い合わせ先:MOVADO(栄光時計) TEL.03-3837-0783 https://www.eikotokei.co.jp/brand/MOVADO/ ※価格は記事公開時点の税込価格です。
Text/三宅裕丈
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