【A.ランゲ&ゾーネを語り尽くす 番外編】「時計オークション」高額落札 至極のレアピースを一挙ご紹介!

世界的オークションハウスが主催する「時計オークション」では、数々の歴史的傑作が高額落札されている。現代のA.ランゲ&ゾーネは1990年に再興されたため、腕時計作りの歴史はまだ浅い。それでも世界の愛好家から熱望される傑作が、いくつも生まれている。

世界の愛好家を魅了する至極のレアピース

高級時計の世界は、オークションでも大いに盛り上がっている。高額で落札される条件は、コンディションが良く、希少性が高く、時計自体に物語がある。ということ。その点、A.ランゲ&ゾーネの時計は生産数が少なく、ムーブメントは堅牢。ブランド力も申し分ない。取引の主流が腕時計であるため、休眠期間があったランゲにとっては少々不利な状況だが、それでもコレクター心を刺激する秀作がいくつも生まれており、その価値は高まるばかりだ。

世界に1本の希少モデルは約9000万円で落札
・1815“ウォルター・ランゲへのオマージュ”

Ref.297.078

2017年1月に逝去したウォルター・ランゲへの敬意を表したモデルで、150年前に初代ランゲが発明したジャンピングセコンド機構を搭載。
3種のゴールドモデルは限定発売されたが、スチールモデルだけは1本のみの製造。
今年の5月にオークションハウス「フィリップス」が主催した春季オークションにて、ランゲのオークション最高価格となる約9000万円で落札された。


ケースバックには「UNIQUE PIECE」と彫り込まれており、世界で1本しかない希少モデルであることを証明。
ちなみにダイアルはブラックエナメル。


オークションでの落札の瞬間。収益金はチルドレン・アクション財団にすべて寄付され、スイスを拠点とした世界各地8か国での活動に役立てられる。

ランゲ屈指の希少モデルは約2513万円で落札
・ランゲ1・トゥールビヨン“ハンドヴェルクスクンスト”

Ref.704.048F

ランゲ1誕生20周年を記念し、20本のみ製造されたレアモデル。スモールセコンドがあった場所に窓を作ってトゥールビヨンが見えるように設計。
華麗な工芸技法を施した“ハンドヴェルクスクンスト”であり、ダイアルは手で焼き上げるブラックエナメル。その独特な光沢も人気を呼んだ。
こういった希少モデルはたとえお金があっても買えなかった人が多いため、落札価格が上がる傾向にある。


搭載するムーブメントはCal.L961.3。ここにも美しい工芸技法を取り入れており、精緻なエングレービングが施されている。この特別仕様も大きな人気のポイント。

奇跡の復興第一弾モデルは、約1578万円(※)で落札!
・トゥールビヨン“プール・ル・メリット”

Ref.701.011

オークションでは“オリジナル”の価値が特別だ。ランゲの場合は1994年に発表された第一弾モデルがそれにあたるのだが、所有者の多くが手元に残しているので、オークション市場に出るのは稀。
この「トゥールビヨン“プール・ル・メリット”」は1990年代製の希少品であり、発売当時12万5000 ドイツマルク(約6万4000 ユーロ相当)、生産本数も150本しかなかった。
ランゲ復興の情熱が詰まった時計であり、他にはない心に染み入る物語を楽しむことができる。
(写真はRef.701.001。実際に出品されたのは同モデルの18KPGケース・黒文字盤タイプ)
(※)142,200USドル(2004年5月 1 ドル=約111円)


ゼンマイのトルク変動を一定化するために、非常に細かいチェーンを使って動力伝達を行う超複雑機構。
古典機構を愛するランゲらしい手法である。

問い合わせ:03-4461-8080

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