ウオッチナビ編集部が、全国各地を代表する21の正規時計店に「最初の一本選び」に関するアンケートを実施。
結果、これまでファーストウオッチを多くの人々に提供してきた各店の経験上、「最初の一本」にはダイバーズウオッチが選ばれることが多いことがわかりました。
理由として圧倒的に多かったのは、「初心者でも安心して長く使える堅牢性」。高級時計の扱いが不慣れで、多少ラフに扱ってしまっても、潜水することを前提に作られたダイバーズウオッチならしっかり耐えられるというわけです。
また、最近は、いかにも”スポーツウオッチ”というデザインのものだけでなく、クラシックなタイプも増加中。幅広いシーンで使えるモデルが選べる環境が整ってきているのです。
ハイスペックでありながら、ランニングコストが割安な3針モデルが豊富に揃うのもこのジャンルの魅力。多様化が進む時計界にあって、頑丈で費用対効果の高いダイバーズウオッチは、「最初の一本」の最適な選択と言えるでしょう。
今回は、最近売れているダイバーズウオッチの調査結果を公開。複数店舗から声の上がってきた旬な5本を中心に、その魅力を解き明かします。
<プロも納得!最旬激売れダイバーズ5選>
オメガ「シーマスター 300 マスター コーアクシャル」
本機は、1957年のオリジナルモデル「シーマスター」の意匠を、オメガの優れた技術で復刻したもの。ヴィンテージ感あふれるデザインが魅力です。クラシックな見た目ながら、ベゼルのダイビングスケールにはリキッドメタルを使用。1万5000ガウスもの高耐磁性能を誇ります。
<正規店オススメコメント>
「ヴィンテージ感のあるデザインながら高い基本性能を持ち、シースルーバックで機械の動きも楽しめるなど、魅力の多い一本です」(やぶ内時計舗/藪内正己さん)
「以前からのデザインを継承したシンプルなフェイスがシーンを選ばず使いやすく、高性能ムーブメントの搭載が決め手になります」(自由が丘 一誠堂/佃 善博さん)
タグ・ホイヤー「アクアレーサー キャリバー5」
水平ストライプの文字盤にファセット加工のインデックスを手作業で植字した、手の込んだデザインが他にはない1本。秒針のアクセントカラーも印象的です。
耐傷性に優れたセラミックベゼルには6つのスタッズを備え、操作性を高めています。拡大レンズ付きのデイト表示で実用性も抜群。
<正規店オススメコメント>
「タグ・ホイヤーが誇るダイバーズウオッチという知名度の高さと、幅広く使いやすいデザインの良さで選ばれています」(HF-AGE高崎店/金原美智代さん)
「本格性能はもちろん、あらゆる面で優秀なパフォーマンスを発揮する1 本。オンオフ問わず使用できるところも人気の秘訣です」(エルサカエ金澤本店/諸田英紀さん)
ブライトリング「スーパーオーシャン ヘリテージ ⅡB20 オートマチック 42」
1957年に発表されたダイバーズを現代的にアレンジしたモデル。オリジナルの「スーパーオーシャン」にならって風防のキワまでセラミックベゼルを配し、文字盤との一体感を追求しました。
一見シンプルな外装ながら、刻みの細かいベゼルや、それをかわすようにカットされたラグなど、テクニカルな作りこみが際立つ逸品です。
<正規店オススメコメント>
「長時間駆動の自社ムーブやセラミックベゼルなど、スペック・仕様に対するコストパフォーマンスが非常に高い一本です」(サロン・ド・ビジュ コハル/岩津美智代さん)
「プロユースに耐えうる視認性や防水性、堅牢性もある安心感もさることながら、力強いデザインが魅力となっています」(プリベ石川 松山/檜垣隆文さん)
ベル&ロス「BR 03-92 ダイバー」
人気のある「BR 03」の基本デザインを踏襲しつつ、100m防水から300m防水にスペックアップ。肉厚のラバー付きねじ込みリューズやそれを守るガードパーツ、逆回転ベゼルを装備。針とインデックスも、潜水時を考慮したデザインに改められました。
<正規店オススメコメント>
角型のダイバーズウオッチが少ないので目を引くのと、あえて『オフのみ』という限定性がお客様に響くようです」
(TANAKA ウォッチ&ジュエリー 今池本店/岩崎正道さん)
「スクエアケースのダイバーズというだけでシンプルに格好良い。様々なメディアで露出されている点も大きいと思います」(ティットコレクション福井店/龍田征伸さん)
エドックス「クロノオフショア1 クロノグラフ オートマチック」
“海のF1”と称されるパワーボートレース「クラス1」の世界観を表現したダイバーズウオッチの最新世代。自動ガス排出バルブを備えた本格派です。クロノグラフ搭載で30万円台という価格も人気の理由。高性能を支える厚さ17mmのボリュームある外装を、セラミックベゼルの光沢感でグラマラスに演出しています。
<正規店オススメコメント>
「500mもの防水性能を備えた本格派でありながらファッション性が高く、セラミックベゼルで美しさも維持している点が好評です」(宝石の八神/加藤 充さん)
「複数の素材を使って構築された個性的なデザインはもちろんですが、やはり決め手はコストパフォーマンスの高さですね」(トミヤ クロノファクトリー表町店/木村祐基さん)