世界初の軍用ダイバーズウオッチを製作し、現在も当時のクッションシェイプのケースをアイコンにした腕時計を手がけるパネライが、新作を発表しました。SIHHでは明かされなかった最新作は、1940年代のブランドの転換期を象徴する「ラジオミール 1940」シリーズから、一挙に5本での登場となります。
職人技によって作られるまったく新しいブルーダイアル
ラジオミール 1940は、パネライがイタリア海軍のために1936年に作り上げた世界初の軍用ダイバーズウオッチ「ラジオミール」と、その後に開発したリューズプロテクター付きの「ルミノール」の間に作られたモデルにインスピレーションを得たケースデザインが特徴。ワイヤーループ式から一体型となったラグと肉厚のリューズが、オリジナルモデルの造形を思い起こさせます。
最新作では、職人技で作られたサテンソレイユ仕上げのブルーダイアルが採用されました。外側に向かって濃く深い色へとグラデーションを描く盤面は、光を受けて様々な表情を演出。さながら海と空が織りなす“青の世界”のように無限の色彩を作り出すのです。
ケースバックはシースルー仕様。メタライゼーションプロセスを経てサファイアガラス上に描かれた波状のパターンもまた、パネライウオッチを育んだ“海”の世界を彷彿とさせます。
裏側の意匠にもこだわったブルーダイアルの「ラジオミール 1940」は、42mm、45mm、47mmの3サイズがあり、それぞれ機能と素材も異なる合計5本での展開。
直径42mmと直径47mmはスモールセコンド付きの3針仕様のみで、直径45mmはGMT、GMT パワーリザーブ、18Kレッドゴールドの3針仕様というラインナップ。いずれも3日間パワーリザーブを有する自社製ムーブメントを搭載するほか、ストラップもブルーのアリゲーターで統一されています。なお、直径42mmのモデルにはファブリックストラップが、その他のモデルにはブルーのラバーストラップが付属します。
これらの新作は、世界各地のパネライ ブティックでの限定発売となります(日本は銀座、名古屋、大阪、広島の計4店舗)。パネライ伝統のクッションケースを純粋に堪能できるラジオミール 1940に、「文字盤を愛でる」という新たな楽しみ方が加わった最新作は、パネリスティならずとも一見の価値あり、です。
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