ヴァシュロン・コンスタンタンは、中世時計師の伝統を受け継ぐ老舗。様々な複雑機構の開発で知られ、1812年には鐘の音で分単位の時刻を知らせる「ミニッツリピーター」を開発。シックで格調高いデザインは、世界各国のセレブに人気を博す。
フルカレンダーからSS3針まで、自動巻き新コレクション誕生
話題の新コレクション「フィフティーシックス」は、その名の通り1956年製モデルがモチーフで、マルタ十字に着想を得たデザインと、オリジナルと同様に全機種とも自動巻きなのが特徴。SS展開もあり、3針モデルはあえてジュネーブ・シールを取得しないことで100万円台前半の身近な価格を実現。オーヴァーシーズの薄型GMTモデルや宝飾時計技術の粋を集めたメティエ・ダールの新作と併せ、老舗の実力を存分に発揮した。
老舗メゾンが放った次世代のための入門機
次世代の時計愛好家に向けた新コレクション。1956年の同社製ウオッチRef.6073のデザインに着想を得たレトロモダンな意匠はエレガントにして男性的。ラインの入った4本のラグでマルタ十字をかたどっている。
中央部がオパーリン、外周部はサンバーストという共通の文字盤仕上げに、日付と曜日をスネイル仕上げのサブダイアル上へ2つ巧みに配置。インデックスと時分針もゴールド製。
コレクションのフラッグシップは122年で1日誤差の高精度ムーンフェイズと、曜日&月表示を備えたフルカレンダーモデル。針式デイト表示の採用ですっきりした品ある表情に。
永久カレンダーを搭載した自動巻きでありながら、わずか8.1㎜厚の極薄ケースを実現。ストラップがワンタッチで交換できる使い勝手の良さも魅力だ。
1780年代にフランスで行われた熱気球による空への挑戦を、彫金とプリカジュール・エナメルで描いたアートウオッチ。時刻とデイデイトは文字盤の四隅でディスク表示される。
自社開発製造による初めての自動巻きトゥールビヨンは、22Kゴールド製のペリフェラルローターを採用した5.65㎜厚の超薄型。6時位置のキャリッジにマルタ十字をあしらう。
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