一流ブランドには、誰もが思い浮かべる”顔”となるマスターピースがあります。デザイン的にも価値が下がらないので、自身が愛用していたモデルを子どもに受け継いでも10年、20年と長く使用できるのが魅力。今回は、そんな傑作時計の中でも1917年~1948年に誕生したモデルを中心にピックアップ。ブランドのルーツや、歴史を纏う喜びは何ものにも代え難いものです。
・IWC「パイロット・ウォッチ マークⅩⅧ」(1948年誕生)
2016年にフルモデルチェンジした3針。12時位置の三角マーカーなど、より原点に立ち返ったデザインになり視認性が向上しました。定番のブラックの他、ホワイト文字盤も選べます。ストラップの素材がクロコダイルからサントーニ社製のカーフに変更され、パイロットウオッチらしくカジュアルな印象に。
・パテック フィリップ「カラトラバ」(1932年誕生)
ゴールドケースに丁寧な面取りを施したピュアなラウンド形状が特徴的な3針ドレスウオッチの大定番。腕に沿うような流線型の美しいラグが印象的です。初代カラトラバと同様の「96」を品番に持ち、その意匠を色濃く受け継いでいます。
・ジャガー・ルクルト「レベルソ・クラシック・ミディアム・スモールセコンド」(1931年誕生)
生誕85周年を経て一新した「レベルソ・クラシック」の手巻きバージョン。アール・デコ様式の優美なデザインと反転ケースを受け継ぎ、角型ドレスウオッチを代表する存在となっています。ケース裏側に湾曲が設けられ、装着感も向上。
・オリス「ビッグクラウン 1917 リミテッドエディション」(1917年誕生)
1917年に誕生したオリス初のパイロットウオッチから着想を得た世界1917本限定モデル。現代に合わせムーブメントは自動巻に。オリジナルの見た目を維持しつつ、プラスチック風防をサファイアクリスタルに変更しています。オニオン型ビッグクラウンに、ダイアルのレトロなアラビア数字とオリスロゴが映える逸品です。