1938年の革新的な航空時計「ビッグクラウン」誕生から 80年。オリスの航空時計には、 1世紀以上にわたる経験と最先端の時計製造技術、栄光の歴史と伝説を凝縮されています。
個性的な機能とデザインは先駆的なオリス哲学に起因
1904年に創業して以来、オリスは機能をデザインに反映させた独自の“オリススタイル”で愛されている古参ブランド。こだわりのディテールに実用的な機構を搭載した機械式時計は評価が高く、現実的な価格設定も魅力となっています。
なかでも1938年に発表された「ビッグクラウン」は、フライトグローブを着けたままでも操作しやすい大型リューズにより、米軍パイロットたちから喝采を受けました。専用針で日付表示を行うポインターデイト機能も備えたこのモデルは、視認性の高さと日付合わせの簡便さもあって世界的な大ヒットを記録。パイロットウオッチのエポックメイキングモデルとなったのです。
さらにそれ以前、オリス最初の航空時計は、第一次世界大戦前の航空黎明期に登場していました。ライト兄弟が人類初の動力飛行に成功した1903年からわずか8年後にパイロット用懐中時計を発売し、1917年にはパイロット用腕時計を発表。それらシンプルで視認しやすいダイアルは、燃費計算やナビゲーションに欠かせない“道具”として絶大な信頼を獲得したのです。
革新的なオリスのパイロットウオッチ伝説を現代に受け継ぐ
左:人気定番のビッグクラウンに、10日間パワーリザーブと24時間制セカンドタイムゾーン表示の自社キャリバー114を搭載。30分単位で時刻調整できるため、インドなどの時差にも対応します。44㎜ケースのスポーティさと、クロコストラップのラグジュアリー感が相性抜群
右:グローブを装着したままでも操作しやすい大型リューズや、乱反射を防いで視認性を高めるコインエッジベゼルなど、オリジナルの意匠を受け継ぐパイロットウオッチの最新仕様。日付は文字盤外周の数字をポインター針で指し示します。40㎜径の適度な存在感により、心地良く日常使いできます。
スイス空軍第7空輸航空団パイロットのために設計した世界250本限定モデル。双方向回転式のセラミックベゼルは落下任務時に使う目盛が付いており、滑走路の全長も算出できます。DLC加工の44㎜チタンケースが精悍そのもの
+と-のボタンを押すだけで、中央の第2時間帯表示を1時間単位で前後に調整できる1997年発表機の新型。操作性が格段に進化し同様の機能がベゼルを回すだけで操作できます。ホームタイムは3時インダイアルで時分表示する
上記のような機械式高度計や回転ベゼルを使った操作など、オリスは航空時計への革新的なアプローチを継続しています。そんな100年以上に及ぶ真摯な取り組みが、現在のユニークな航空時計コレクションに結実しているのです。