【SIHH2019】早くも2019年新作ウオッチを発表したモンブラン 注目はクロノグラフ!

2019年1月にスイス・ジュネーブで開かれるSIHH(国際高級時計展)を前に、モンブランが新作を発表しました。「モンブラン スター レガシー」「モンブラン タイムウォーカー」の2つのコレクションより登場する5本の先行発表モデルから、同社の2019年の傾向を占っていきましょう。

 

モンブランのデザインコードに加わるミネルバ創業1858年からの歴史

高級筆記具で知られるモンブランは、そのプレステージ性を時計界でも発揮しています。とくに時計製造の名門「ミネルバ」を傘下に収めた2007年以降は、垂直統合体制によってエントリーモデルからハイエンドピースまで、様々なコレクションを展開してきました。2017年には、ミネルバが1858年から培ってきた伝統の時計製造をより全面に押し出したタイムピースでコレクション再編を実施。プレSIHH2019として先行発表された一部の新作を見る限り、「ミネルバ」との結びつきを強めた新作が増えそうです。

 

レーシングスピリッツ溢れる「タイムウォーカー」

Minerva official timekeeper of car-race at Reims

ミネルバは、計測機器の開発においてどこよりも幅広いジャンルの装置を開発してきたメーカーでした。そうした歴史の中でとくに有名な計時装置がモーターレースの世界でその名を馳せた「ラリータイマー」。そして、このモデルの伝統を受け継ぐコレクションとして2017年に発表されたのが、レーシングウオッチとして生まれ変わった「タイムウォーカー」でした。

先行発表作では、直径43mmケースに横並びインダイアルを特徴とする自社製Cal.MB25.10を搭載した「タイムウォーカー マニュファクチュール クロノグラフ」と、直径41mmケースに自社でチューニングした自動巻きCal.MB.07搭載の「オートマティック クロノグラフ」という2本が登場。1960年代〜70年代にかけて一斉を風靡した、通称「パンダダイアル」「反転パンダダイアル」と呼ばれる白と黒のダイアルカラーが、クラシックな雰囲気を演出しています。

モンブラン「タイムウォーカー マニュファクチュール クロノグラフ」価格未定/2019年6月発売予定。自動巻き。ステンレススチールケース。直径43mm/厚さ15.2mm。カースストラップ(モンブラン自社レザー工房「プレテリア」製。10気圧防水
モンブラン「タイムウォーカー オートマティック クロノグラフ」3,200€(日本円価格未定)/2019年6月発売予定。自動巻き。ステンレススチールケース。直径41mm/厚さ14.54mm。ラバーストラップ。10気圧防水

懐中時計に着想を得た「スター レガシー」

19世紀後期から20世紀初頭にミネルバが製作していたポケットウオッチに着想を得た「スター レガシー」コレクションは、タイムレスなエレガントスタイルが特徴。ここに新たに加わるのが、「スター レガシー ニコラ・リューセック クロノグラフ」です。前年にシルバーホワイトダイアルで発表されましたが、2019年にはアンスラサイトダイアルのモデルが登場します。

モンブラン「スターレガシー ニコラ・リューセック クロノグラフ」価格・発売時期未定。 自動巻き。ステンレススチールケース。直径44.8mm/厚さ15.02mm。アリゲーターストラップ(フィレンツェのモンブラン自社レザー工房「プレテリア」製)。3気圧防水

ニコラ・リューセック クロノグラフのユニークなデザインは、1821年に世界初といわれるクロノグラフ(インクを垂らして計時するクロノグラフ)で特許を取得したというフランスの時計技師ニコラ・リューセックに捧げられたもの。インク式クロノグラフを想起させるブリッジにかかる左右のインダイアルが回転して60秒と30分を積算計測する仕組みとなっています。

自社製Cal.MB R200はコラムホイールが組み込まれたシングルプッシュ式の自動巻きクロノグラフムーブメントで、72時間パワーリザーブを確保しています。

スターレガシーからは、ローマ数字を採用した「フルカレンダー」と「オートマティック デイト」という2モデルも登場します。

左:「スターレガシー フルカレンダー」4,250€(日本円価格未定)/発売時期未定。自動巻き。ステンレススチールケース。直径42mm/厚さ11.43mm。3気圧防水
右:「スターレガシー オートマティック デイト」2,790€(日本円価格未定)/発売時期未定。自動巻き。ステンレススチールケース。直径42mmまたは39mm。3気圧防水

これらの新作だけでも高級筆記具ブランドとして知られるモンブランと、時計界の名門ミネルバの技術や意匠などのレガシーが現代で見事に融合していることがわかります。2019年1月のSIHHでも、この路線を継続していくことは間違い無いでしょう。

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