時計ジャーナリスト・柴田 充が選ぶ「2018年のベスト5」――時計のプロが選ぶ俺的ベストウオッチ

腕時計専門誌「WATCHNAVI」が読者と正規時計専門店とともに導き出した「2018年 腕時計最強ランキング」。その番外編として、時計ジャーナリスト・柴田 充さんに2018年のベストウオッチを聞きました。ご意見番のお眼鏡にかなったBEST5とは?

時計が資産価値として評価される時代
将来性を考えてじっくり選ぶべき

●BEST5の選出基準「実用性よ りもオリジナリティや独自の世 界観を持つ時計を選びました。ビジネスにはほとんど向かない顔ぶれのため、時代感を持った “2本目以降の時計”と考えて頂ければと思います」

●1年間の総括「高額かつ稀少なモデルに人気が集中する一方で、ヴィンテージウオッチの高騰など、資産価値としても時計の評価が高まっています。時計好きにとっては、将来性を考えてじっくり選ぶ時代です。また、ブランド側としても、小手先の新作ではなく、開発サイクル含めて見直す頃合いに来ているのではないでしょうか」

 

【柴田 充が選んだ2018年のベストウオッチ 第5位】セイコー「ジウジアーロ・デザイン 限定モデル」

4万2120円/Ref.SBJG003

(柴田 充さんのコメント)「35周年を記念した世界限定3000本のドライバーズウオッチ。当時の意匠を忠実に再現した、価値ある傑作です。ブラックとシルバー、2カラー揃えて大人買いしました」

 

【第4位】パテック フィリップ「ゴールデン・エリプス」

362万8800円/Ref.5738

(柴田 充さんのコメント)「1968年に誕生した名機が50周年を迎え、落ち着いたエボニー・ブラッ ク・ソレイユの新色を発表。いつかは、と思いつつ、いまだその風格と 色艶に到らず。憧憬を込めて」

 

【第3位】ブルガリ「オクト フィニッシモ オートマティック サンドブラスト」

157万6800円/Ref.103011

(柴田 充さんのコメント)「2017年、5.15㎜厚の現行最薄ケー スで登場したチタンモデルが、2018年にSSで登場。薄さの追求だけではなく、色味や着け心地までもこだわった美学に共感します」

【第2位】ラルフ ローレン「アメリカン ウエスタン クッション ウォッチ」

301万3200円/Ref.RLR0919700

(柴田 充さんのコメント)「ラルフ・ローレンが愛するア メリカ西部にインスパイアされた限定シリーズ。従来の時計エンスー枠から、よりオリジナリティを打ち出した第2章へ」

 

【第1位】IWC「トリビュート・トゥ・パルウェーバー“150イヤーズ」

270万円 Ref.IW505003

(柴田 充さんのコメント)「1884年にIWCが手掛けたデジタル懐中時計を腕時計として世界500本限定発売。単なる復刻ではなく、熟成進化した点を高く評価します。150周年を祝すにふさわしい」

 

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