制作本数5000万本に到達したロンジンが偉業を記念してスペシャルピースを発表

1832年にスイスのサンティミエで誕生して以来、ハイクオリティなタイムピースを手がけ続けているロンジンが、このほど制作本数5000万本という偉業を成し遂げました。これは、創業当初から時計に連続的な番号を付与し続けてきたロンジンの時計作りに対する真摯な姿勢の表れとも言えるでしょう。果たして、ロンジンが5000万本目に制作した1本とは、どんな時計なのでしょうか?

 

185年以上ものたゆまぬ努力が生んだスイス高級時計の偉業

時計の本場スイスには、創業から100年以上の歴史を持つブランドが数多くあります。ですが、自社が手がけてきたタイムピースの数を正確に残しているブランドはそう多くはありません。それは、過去に起きた天災で記録が失われたり、ブランドの歴史自体が一度中断したり、と様々な事情があるため仕方のないことでもあります。

一方、ロンジンでは創業当初からすべてのタイムピースには固有のシリアルナンバーが付与しており、それらを1969年までは工場にある台帳に、1970〜80年代にはマイクロフィルムに、そして現在ではデジタルデータとして保存しているとのこと。つまり、すべての時計を過去にさかのぼって特定できるわけですね。

また、独自データベース「ロンジン・エレクトロニック・アーカイブス」を設けて、すべてのシリアルナンバーに関する既存のアーカイブ情報を登録。いままでに制作したすべてのタイムピースについてロンジンオーナーやコレクターに迅速かつ正確な情報を提供できるようにしているのです。加えて、これらの情報による完璧なトレーサビリティを確保することで、制作の過程を正確にたどることができるほか、時計の真贋をも容易に特定できるようになっています。

記念すべき5000万本目に制作された世界唯一の「ロンジン マスターコレクション」

さて、ロンジンが185年以上かけて到達した5000万本という記録は、2018年末に打ち立てられたようです。記念すべき5000万本目は、特別な1本としてスイス・サンティミエにあるロンジンのミュージアムに展示されるとのこと。そのスペシャルモデルは、高い技術とクラシカルな上品さを兼ね備えた「ロンジン マスターコレクション」で、40mmのローズゴールド製ケースにはアニュアルカレンダー機能がついた自動巻きCal.L897を搭載。ムーブメントの複雑な仕組みを眺めることができるシースルーケースバックには記念の刻印が施されています。

シースルーケースバックにはブランドのシンボルとともに50Millionの文字が配置される

ミュージアムに所蔵される世界に唯一の腕時計のため購入はできませんが、この特別なタイムピースからは、ロンジンの高級時計作りに対する真摯な姿勢が伺えます。185年以上に及ぶ歴史を正しく積み重ね、自社で作り続けてきたすべてのタイムピースに責任を持つこと。まさに「高級時計ブランドの鏡」と言えるロンジンの時計が、時代を超えて愛され続けるのも納得です。

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