腕時計専門誌「WATCHNAVI」が読者と正規時計専門店とともに導き出した「2018年 腕時計最強ランキング」。その番外編として、本誌編集部・水藤大輔が2018年のベストウオッチを発表します。「個人的に欲しいものを選んだ」と語るベスト5とは?
21世紀型・時計製造技術の基礎固めの後、どんな面白い時計が出てくるか
●BEST5の選択基準「実物を見て、個人的に欲しい(優れている)と思った時計です」
●1年間の総括「2018年はブランド数が増えたSIHHと、規模縮小のバーゼルワールドという構図でした。こんな時代に挑戦的な製品は少ないように感じます。 その代わり、頑張れば手の届く価格帯で高機能なモデルが増えたのは嬉しいこと。“シンプルでも高機能”とは、裏を返せば “21世紀型の時計製造技術の基礎固め”と言えるかもしれませ ん。そうした新体制の基盤ができた後に、どんな面白い時計が 出てくるのか。来年以降の新作もとっても楽しみです」
【ウオッチナビ編集部・水藤大輔が選んだ2018年のベストウオッチ 第5位】カシオ「G-SHOCK」
(本誌・水藤のコメント)「やはり35周年のG-SHOCKは外せません。そのお祭りムードを牽引した立役者はフルメタル。美しいケースも魅力ですが、個人的には豊富な言語セレクト機能に惹かれました」
【第4位】ラドー「ダイヤマスター セラモス™ オートマティック」
(本誌・水藤のコメント)「超硬時計のパイオニアが見せた驚異の一本。セラミック合金セラモス™ を、インジェクションでモノブロックケースにする離れ業。耐傷性が非常に高く、しかも軽い」
【第3位】ボーム&メルシエ「クリフトン ボーマティック」
(本誌・水藤のコメント)「老舗名門の自社キャリバー発表で驚き、120時間駆動に新シリコンひげゼンマイなど先進技術が満載でさらに驚愕。大きな日付やΦの形の耐震装置といった小技も面白かった」
【第2位】IWC「ポルトギーゼ・クロノグラフ “150イヤーズ”」
(本誌・水藤のコメント)「新型ムーブメントをさらりと載せつつ、魅力的な価格を実現。 定番モデルの人気も熱いだけに、 このリミテッドは欲しかった人も多かったことでしょう」
【第1位】オメガ「シーマスター ダイバー300M マスター クロノメーター」
(本誌・水藤のコメント)「圧倒的なハイスペックにもかかわらず、50万円代から購入可能な本格ダイバーズ。マスター クロノメータ ー規格の標準化にかけるオメガの意気込みも伝わる一本でした」