若者にもオススメできる新世代ロンジンを再発見! 伝統的クオーツの最新型と美麗なマスターコレクションの薄さに驚愕した

新生活に際して、「ロンジン」は最適な選択肢のひとつ。1832年創業の長い歴史と伝統を有する名門ブランドゆえに、時計に詳しい先輩にも一目置かれる存在であり、かつスタイリッシュでオシャレ。適度に主張する老舗感を放ちながら、2本目としても手を出しやすいプライスレンジも魅力です。かつてリンドバーグやプレスリー、イブ・モンタンと、男が憧れる伝説的な男たちが愛用してきたロンジンは、現在では機械式とクオーツ式の両方をそろえ、フレッシャーズからマニアまでファン層を広げています。

文/大野高広(オフィスペロポー) 撮影/星 武志(estrellas)

実はロンジンはクオーツ時計の元祖!

1年間で誤差±5秒という驚異的なクオーツ精度を実現

ロンジンがクオーツ時計を完成させたのは、実は日本勢よりも早い1954年のこと。ヌーシャテル天文台で次々と驚異的な精度記録を打ち立て、時計関係者を驚愕させました。また、このクオーツ時計と16mmカメラを組み合わせたクロノグラフ機器「クロノシネジン」によって、スポーツ計時が飛躍的に進化したことは意外に知られていません。この機器は陸上競技のフィニッシュラインを1/100秒単位で撮影し、正確に順位を判定することができました。

クオーツ技術を磨きあげたロンジンは、1969年にウルトラクオーツの量産プロトタイプを発表。1984年には年差±10秒を達成した初代コンクエスト V.H.P.を発売しました。こうした歴史的な功績を受け継ぎ、ついに2017年、現行コンクエスト V.H.P.が衝撃的デビューを飾ったのです。

“超高精度”の意味を持つV.H.P.を冠するとおり、このロンジン専用ムーブメントは年差±5秒というクオーツの最先端をゆく高精度を誇ります。温度で微妙に変化するクオーツ振動子の発信周波数を、温度センサーと電子回路で補正しています。

ただ、いくら精度が優れていても、強力な磁気や衝撃を受けると、針が一時的に止まって、正しい時刻を表示できないという事態が発生することがあります。でも、コンクエスト V.H.P.なら心配ご無用。GPD(ギアポジション探知)システムが時分秒針の位置を常にモニターしており、針がズレるとすぐに検知して、正しい表示に戻してくれるのです。

コンクエスト V.H.P.の絶対的な高精度は、ユーザーに確かな安心感を与えてくれます。ポケットからスマホを取り出す手間もなく、腕を見るだけで正確な時間がわかる効率の良さは、とくに“約束の時間に遅れてはいけない”フレッシャーズにとって心強い味方になってくれるはず。

実物を手に取ると、価格を超えた“価値”が見えてきます。タフなリューズガードが印象的なモダンデザインはもちろん、特にダイアルの仕上げは数ランク上の価格帯の時計に匹敵しています。繊細な円状のギヨシェの上に高級感漂うアプライドインデックスが設置され、ブランド名や赤いV.H.P.の文字も歪みなく印字されています。ファセット仕上げのデイト表示を含め、老舗名門ブランドならではの丁寧な仕事ぶりです。

カーボン柄のダイアルがスポーティな「コンクエスト V.H.P.クロノグラフ」(左)、21万1680円/Ref.L3.717.4.66.6は、SSケース、直径42mm、5気圧防水。3針モデル「コンクエスト V.H.P.」(中)、13万680円/Ref.L3.716.4.96.6と、「コンクエスト V.H.P.」(右)、13万680円/Ref.L3.716.4.76.6はともにSSケース、直径41mm、5気圧防水
コンクエスト V.H.P.のアプライドインデックスは適度な厚みがあり、丁寧にバリ取りを施しながらエッジ感が残るハイクオリティな作り。強力なルミノバ夜光を施しているため、昼夜を問わず抜群の視認性を実現しています

 

落ち着いた雰囲気を醸し出す、エレガントな大人の機械式時計

「ロンジン マスターコレクション」(左)、25万7040円/Ref. L2.793.4.78.6、「ロンジン マスターコレクション」(右)、25万7040円/Ref.L2.793.4.92.6。ともにSSケース、直径40mm、3気圧防水

現代的なデザインや機能を有するコンクエスト V.H.P.に対して、機械式時計の長い歴史と奥深さを体現しているのが、ロンジン マスターコレクションです。全モデルに自動巻きムーブメントが搭載され、クラシックでエレガントな雰囲気は代表的モデルならではの上質感に満ちています。

今回、細かくディテールをチェックしたのは、光の当たる角度によって美しく輝くブルーサンレイ文字盤と、伝統的なクル・ド・パリ装飾がシックな魅力を放つシルバー文字盤の2タイプ。前者はアプライドのシルバーのバーインデックス&指針、後者はブラックのアラビア数字インデックスとブルースチール針を組み合わせ、それぞれの個性を際立たせています。

どちらもポリッシュ仕上げの流麗なベゼルと、トレンドを押さえた40mm径のコンパクトなケースに、まず好印象を受けました。サテンとポリッシュに仕上げ分けを施したブレスレットは心地良く腕にフィットし、薄く抑えたケースが袖口に余裕をもたらします。そして何より素晴らしいのが、ベゼルからケース、ブレスへとつながる立体的かつ洗練されたデザインと質感。悪目立ちすることもなく、スーツスタイルを数段格上げしてくれるのは間違いありません。

ケースバックに超硬質なサファイアクリスタルをセット。機械式の醍醐味ともいえるムーブメントの動きを楽しめます。まるで生きているかのように毎時2万8800振動で鼓動するテンプは、見ていて飽きることがありません

裏返せば、サファイアクリスタル・バックを通して、自動巻きムーブメントの精緻な仕上げが堪能できます。地板にはペルラージュ仕上げが施され、コート・ド・ジュネーブ装飾のローターは、翼のある砂時計のマークをくり抜き、ブランドロゴとキャリバー名をゴールドカラーで施すという凝ったデザインになっています。

そして1日をともに過ごし、自宅でグラスを傾けながら、腕から外した造形美と機械式ムーブメントならではの音と動きを楽しむ──オーナーだけに許された、ひそやかな癒しの時間です。

なお、ロンジン ブティック銀座をはじめ、全国の取り扱い店にて、購入するとオリジナルグッズがもらえる「ロンジン フレッシャーズキャンペーン」が実施中。
4月7日まで開催中なので以下より対象店舗をチェックしてみましょう。

https://www.longines.jp/retailers/jp

問ロンジン
Tel 03-6254-7351

【コチラもオススメ!】ロンジンのその他のコレクションについてはコチラから

 

TAG

人気のタグ