新しい日々のスタートを切る瞬間は、誰だってドキドキするもの。そんなとき、手首に着けた腕時計は時間を報せる以上に“お守り”としても活躍してくれます。新生活に向けて選び抜いた一本は、自分が成長していく時間を刻みながら、ふとした瞬間に初心を思い出させてくれるもの。さぁ、これから迎える新生活に向けて腕時計を一本選んでみてはいかがでしょうか?
今回は、1904年に創業して以来、コストパフォーマンスに優れたスイスウオッチを世に送り出してきた名門オリスを取り上げます。このブランドの魅力は、様々なフィールドを視野に入れたコレクション展開。好みにあった1本を見つけてくださいね。
見るからに上質感が漂うドレスウオッチ、アートリエ
繊細に伸びた針と肉厚のアプライドインデックス、そして幾何学模様を描き出す緻密なギヨシェダイアルと、価格以上の価値を感じさせるディテールがふんだんに盛り込まれたアートリエの3針デイト付きモデル。直径40mmのケースは、ベゼル幅を狭めることでエレガントな雰囲気に。その上質感をスラリと設計されたラグが引き立てます。
ヌバック調のストラップは、持続可能な供給と生産が行える素材を採用。様々な企業が「持続可能な世界」を目指すための取り組み行う現代らしい仕様となっています。そういう背景を鑑みると、次の時代を作る人に相応しい一本と言えるかもしれませんね。
レース中の視認性を追求したパワフルなドライバーズウオッチ
ウィリアムスF1チームのスポンサーでもあるオリスが、レースカーのデザインとパフォーマンスを時計で表現したのが「TT1」シリーズです。ブラッシュとポリッシュで仕上げを使い分けた外装は、直径42mmのサイズ感以上にパワフル! その一方で日付と曜日の表示窓を備えた文字盤は、外周のフランジ部分に至るまで立体的に作り込まれています。計算され尽くした細部で構成されたダイナミックなその姿は、まさに高速で疾走するレーシングマシンそのもの。税込で16万円台という価格も十分に納得できる内容となっています。
スタートダッシュで差をつけるならブランドを象徴するこの名作
オリスといえば、ビッグクラウンとポインターデイト。この2つの要素を兼ね備えたのが、1938年来のロングセラーである本機です。第二次世界大戦中の兵士に好まれたという名作で、いまもオリスのフラッグシップシリーズでもあります。細かく刻みの入ったコインエッジベゼルにコブラ型の時針というクラシカルな意匠も、絶妙なカラーリングの文字盤でモダンな雰囲気に。実はこのカラー、スイスで生まれた建築界の巨匠ル・コルビジェの名著『Polychromie Architecturale』にインスピレーションを得たもの。とにかく語りどころの多い時計なので、もし新しい職場などで時計好きな方がいたら、いきなり距離を近づけられるかもしれません。
数多の時計ブランドが栄枯盛衰を繰り返している時計王国スイスで100年以上の歴史を持つオリスは、その事実でも信頼の証。加えて各モデルにも際立ったエピソードがあるので、「なぜ自分がこの時計を選んだか」というエピソードトークを会話のきっかけにすることができます。何気ない「雑談力」も社会人には不可欠。新生活に向けた最初の1本は、これから対峙するであろう多くの人のことも考えながら選びたいものですね。