時計王国スイスのなかでも、ジュネーブの扱いは常に別格。事実、この地から誕生する時計はいつの時代も刺激的です。その“時代を作る力”は、いまスポーツ・ウオッチに向いています。
なぜ、いまジュネーブ・ブランドなのか?
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海底に沈む重厚な「錨」に着想を得た幾何学デ ザインのブリッジを特徴とするヴァンガード ヨッティングの最新作。羅針盤をモチーフにしたスモールセコンドなどの要素が有機的に動く様子が、スポーティなルックスにさらなる躍動感を与える。手巻き。約7日間パワーリザーブ。 18KPGケース。縦53.7×横44㎜。日常生活防水
ジュネーブは、かつて彫金やエナ メルなどの装飾品で栄えていました。それが16世紀の宗教改革の影響で周辺各国から亡命者が流れ込み、彼らの持ち込んだ技術によって時計産業が盛んになりました。その流れのなかから創業したのが、ヴァシュ ロン・コンスタンタンであり、パテック フィリップです。
ジュネーブ州もまた、1886年に原産地証明「ジュネーブ・シール」 を制定し、ジュネーブ産の時計の神格化を推進。その結果、すべての丸型ドレスウオッチの規範となった「カラトラバ」を筆頭に、数々の「クラシック」が、ジュネーブで誕生しました。
伝統を重んじるのではなく、伝統を作ること。それがジュネーブ・ウ オッチの真骨頂とすれば、1970年代に発祥した、「ラグジュアリー・ スポーツ」も含まれるでしょう。ジュ ネーブ出身の巨匠ジェラルド・ジェ ンタが手がけた数々の名作は、平成の日本でも大ヒットを記録。いまなおパテック フィリップの「ノーチラス」は、入荷待ちの状態が続いています。
こうした先人の成功例を見ながらジュネーブで育った新興ブランド各社は、新たなスポーツ・ウオッチの 開発に邁進中です。フランク ミュラー、 ロジェ・デュブイ、クストスらの繰り出 すタイムピースにより、いままさに 新たな時代が創られようとしているのです。
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