IWCの2大定番「ポルトギーゼ・クロノグラフ」×「ポルトギーゼ・オートマティック」――フラッグシップ同門対決!

IWCの2大定番「ポルトギーゼ・クロノグラフ」と「ポルトギーゼ・オートマティック」。どちらにしようか迷っている方も多いはず。そこで今回、2モデルをさまざまな角度から検証してみました!【フラッグシップ同門対決 IWC編】

 

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HOSTORY

左・ポルトギーゼ・クロノグラフ Ref.IW371445 81万5400円
右・ポルトギーゼ・オートマティック Ref.IW500705 143万6400円

1998年に発表された【ポルトギーゼ・クロノグラフ】は、長らく大型の手巻き時計として認知されていたポルトギーゼに新たな可能性を切り拓いたモデル。1939年の初号機にならったスモールセコンドと対になる30分積算計のシンメトリー配置は、現在まで踏襲されています。

21世紀の到来を目前に控えた2000年、【ポルトギーゼ・オートマティック】は限定モデルとして初めて登場しました。IWCは、このモデルのために自社製Cal.5000を新たに開発。ペラトン自動巻き機構を蘇らせた7日間パワーリザーブを誇るそれは、現在の52系のベースとなりました。

 

DESIGN

オートマティックよりもひと回り小ぶりな外装
ベゼル幅を狭くして最大化された文字盤は、フランジまできっちり目盛りを配置。高精度時計らしい表情を作り上げた。ケースサイズはオートマティックよりも小さく直径40.9㎜で、厚みも1.6㎜薄い12.6㎜となっている。3気圧防水

 

ケースサイズ以上の存在感を放つ文字盤
懐中時計用の高精度ムーブを搭載して1939年に完成した初代ポルトギーゼを彷彿とさせる、42.3㎜径ケースを採用。誤読を防ぐレイルウェイ分目盛りと上品なアプライドインデックスがクラシックな雰囲気を演出。3気圧防水

 

SPEC

左・メタルバックに秘めた自動巻きCal.79350
Cal.79350は、エボーシュ(半完成)ムーブメントをベースに独自のチューニングを施したもの。メタルバックは四方4か所のビス留め式だ。スペックは、毎時2万8800振動で44時間パワーリザーブと、必要十分だ

右・セラミックを組み込んだ新世代Cal.52010
ケースのキワまで美しく収まった大型ムーブCal.52010は、2015年からの搭載。ペラトン自動巻き上げ機構にブラックセラミックを組み込んだ2バレル設計で、毎時2万8800振動ながら7日間パワーリザーブを確保

 

【JUDGMENT!】時計通を自認するならば目指すはオートマティック!

IWC・ポルトギーゼのユニークなところは、クロノグラフの方が買い求めやすい点です。2倍近い価格差がある理由は、上で検証した通りオートマティックの方がよりIWCの技術力が凝縮されているからです。ペラトン自動巻き上げ機構を備え、「プローブス・スカフージア」のメダルを愛でることのできる7日間巻きは、歴史的にも、実用面でも価格差を補う魅力があります。

ですが、実はクロノグラフの方も昨年の150周年記念モデルとして、自社製Cal.69355搭載の限定機が登場。もし、これが近い将来レギュラー化したら、すでに人気のクロノグラフの勢いがさらに加速するかもしれません。

 

問:IWC TEL.0120-05-1868
https://www.iwc.com/ja/home.html

 

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