時計ブランドの肖像「IWC」――創業150年を超えて、さらなる上昇気流へ(後編)
躍進著しいIWCを解き明かす特集第3回目は、創業150周年、今も「開拓者精神」を忘れず、挑戦し続けるIWCについて解説します。
≪特集第1回目≫時計ブランドの肖像「IWC」――この場所でしか作り得ないタイムピース(前編)はコチラ!
≪特集第1回目≫時計ブランドの肖像「IWC」――すべてをさらけ出す高級ウオッチメーカー(中編)はコチラ!
キーワード5:FRONTIER SPIRIT[開拓者精神]
シャフハウゼンでIWCを創業したフロレンタイン・アリオスト・ジョーンズは、自身が経験してきたアメリカの製造工業方式をスイス時計で実現する野望を胸に抱きました。こうした創業の背景から、今もIWCは新たな物事へ臆することなく挑戦を続けています。
FUNCTION
技術でも独自性を発揮するIWCは、超複雑機構から実用機能まで幅広い視野で開発に取り組んでいます。
MATERIAL
世界で初めて腕時計にチタンを使ったブランドとしても知られるIWCは、今年も新素材の開発で注目を集めました。
IWCは創業150年を超えて新たなステージへ
手巻き、自動巻き、クロノグラフ、そしてコンプリケーションと、IWCはすでに数多くの自社製ムーブメントを擁しています。加えて、1982年にチタン製ダイバーズウオッチを手がけて以降、新素材の実用化も意欲的に行ってきました。そうした技術の蓄積が、一気に花開いたのが今年のニューモデルといえます。
その主役がパイロット・ウォッチに属するスピットファイアとトップガンです。これらから、セラタニウムやハードゴールドという新素材が登場し、完全マニュファクチュールを意識させる、自社製の3針自動巻きムーブメント搭載モデルも登場しています。
さらなるサプライズなのが、1930年代の戦闘機「スピットファイア」で世界一周を目指すというビッグプロジェクトが発表されました。今秋には、日本の上空を伝説的なシルバーの機体が通過することがあるかもしれません。そんな世界を巻き込む壮大な計画もまた、かつてないユーザーエクスペリエンスの提供という点で、新工場稼動を含めたIWCの躍進に通じるものがあるでしょう。
問:IWC TEL.0120-05-1868
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