質実剛健な時計を長年作り続けているドイツの「ジン」が、同社が誇る高機能な3大テクノロジーを搭載する新作パイロットウオッチを発表した。通常はケース右側に位置するリューズを、左に設置したユニークなデザインを特徴とする。価格は37万4000円で、希少な日本限定50本で展開される。
操作性と安全性を考慮した左リューズ
2018年末に日本限定として発売された「856.FLIEGER」は、サテン仕上げのケースに細身のアラビア数字を配したダイアルで、好評を博した。その第2弾にあたるのが、新たにリリースされた「856.FLIEGER.Ⅱ」である。
856シリーズは、視認性の高いデザインとジン・テクノロジーを備えるパイロットウオッチコレクション。8万A/mの防磁性能を実現する「マグネチック・フィールド・プロテクション」、放電腐食防止のプロテクトガス充填&内部を除湿するドライカプセルによる「Arドライテクノロジー」、外装を硬質化するコーティング「テギメント加工」という同社の3大テクノロジーは、航空時計としての機能を最大限に引き出し、日常生活で使用する時計としてもメリットが大きい。
新作「856.FLIEGER.Ⅱ」と第1弾「856.FLIEGER」の違いはというと、1200ビッカースの硬質な40mmケースは同じだが、リューズは左右逆にレイアウトされた。またダイアルは、第1弾ではアラビア数字がメインだったのに対し、新作はバーとアラビア数字(3・6・9)から構成されている。どちらもインデックスと時・分・秒針にはスーパールミノバによる夜光処理が施され、暗所でも優れた視認性を発揮する。
「856.FLIEGER.Ⅱ」が採用する左リューズモデルは、左利きの人が右腕に着用することを想定に生まれた。しかし一方で、左腕に着用したときにリューズが手の甲にあたらないため、左リューズモデルを好む人もいるのだ。ジンでは、軍や警察の特殊機関らに向けたプロフェッショナルなミリタリーウオッチには、この左リューズを採用している。理由は、他の装備品との接触や引っ掛かりを低減させるため。「856.FLIEGER.Ⅱ」も、そういったプロユースを念頭に開発された一本といえる。
問:ホッタ TEL.03-6226-4715
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