現行モデルの大半にクロノグラフを搭載し、パイロットウオッチをフラッグシップコレクションとするブライトリングは、時計界でも稀有な存在。これほどブライトリングが航空時計とクロノグラフにこだわる理由は、ブランドが歩んできた歴史にあります。130年に及ぶその歴史を、全4回にわたってお伝えしていきます。最終回は、現在のブライトリングについて、です。
Part.1【創業時のクロノグラフ開発】/Part.2【航空時計の名作「ナビタイマー」誕生】/Part.3【永世定番「クロノマット」が完成】
驚異的な自社開発ムーブメントを連発
近年のブライトリングは、ムーブメントの自社製造・開発に注力しています。
2009年には、完全オリジナル設計のCal.01を発表。以降、クロノグラフの最高峰であるラトラパンテ機能を備えたCal.B03、GMT機能付きのCal.B04、革新のワールドタイム機能を備えたCal.B05といった新型を毎年のように作り続けてきました。これらは、カレンダーの禁則時間帯をなくし、精度に影響を及ぼさない時差調整を実現させるなど実用性に配慮した設計がなされており、ブライトリングのハイレベルな設計思想をうかがい知ることができます。
コネクテッドウオッチさえも自社開発
2015年は、スイス時計界からコネクテッドウオッチが続々と発表されましたが、その年末にブライトリングは初のコネクテッドウオッチ、エグゾスペースB55を発表。
時計の機能性と操作性を向上させるためにスマートフォンを活用するというコンセプトに基づき、自社開発ムーブメントのフィールドを広げました。
製品に無限の可能性を与える
自社の研究・開発部門「クロノワークス」
さらに、2016年のバーゼルワールドでは独自のR&D部門「クロノワークス」の設立と、そこで開発された第一弾モデル「スーパーオーシャン ヘリテージ クロノワークス」を発表。
シリコンやセラミックをムーブメントに多用してCal.01のスペックを最大限に引き上げた世界限定100本の特別仕様により、独創的かつ圧倒的な技術力を世界に向けて発信したのです。
このようにブライトリングは、機械式時計からコネクテッドウオッチに至るまで、クロノグラフのリーディングカンパニーであり続けています。“身に着ける計器”という揺るぎない信念に基づいて作られる100%クロノメーターの高精度ウオッチは、まさしく「本物を求める人々のための腕時計」と言えるでしょう。
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