オリエントスターが誇る定番クラシックコレクション「メカニカルムーンフェイズ」が文字盤の質感を高め、性能も大幅アップデート

来年2021年、「オリエントスター(ORIENT STAR)」はブランド設立70周年のアニバーサリーイヤーを迎える。これに向けて「クラシック」「コンテンポラリー」「スポーツ」の各コレクションに、次々と意欲的なニューモデルが生まれている。今回クラシックコレクションから発売される「メカニカルムーンフェイズ」の新作は、トラディショナルなデザインに機械式時計の醍醐味を反映させたモデルで、文字盤の色合いから表面加工、針、ケース、ムーブメントに至るまでこだわり抜かれている。

 

【新文字盤】美しいネイビーダイアルは川のせせらぎをイメージ

当日の月相を表すムーンフェイズ機構は、情緒的な視点から男女問わず昨今のトレンドに挙げられる。オリエントスターでは、この特殊機能とセミスケルトンを長く取り入れてきた

 

6時位置にムーンフェイズ表示、9時位置にテンプが見えるスケルトンのスポット、12時位置にパワーリザーブ表示を備える「メカニカルムーンフェイズ」は、オリエントスターを代表する人気モデルであり、ブランドのフラッグシップに位置する。今回のモデルチェンジによって、これまでとは異なる趣向を凝らした文字盤の採用と、さらなる実用性の向上が果たされた。

まずは文字盤について触れたい。いちから設計したというネイビーダイアルは、“川のせせらぎ”をモチーフにした新模様を中央にあしらう。緩やかに流れる川の水を柔らかな曲線で表現し、見る角度や光のあたり方によって違った表情が生まれるように工夫されている。さらに外周へと移るにつれて徐々にトーンが変わるグラデーション加工を用い、奥行き感も与えた。

12時位置にゼンマイの巻き上げ残量を確認できるパワーリザーブ表示をレイアウト。オリエントスターを代表する機能のひとつだ

 

針も変更されている。メリハリがつけられたダイヤ型は星の煌めきをイメージしたもので、月齢表示との親和性が高められた。川の流れを優しく照らす“星”と“月”。モデルのコンセプトに呼応する繊細なデザインは、オリエントスターが重視するモノ作りに対する真摯な姿勢の表れといえる。

デリケートな針をわずかに曲げる高度な技術。目を凝らさなければ気づかないディテールが、時刻の読み取りを助ける。また、クリアな両球面サファイアクリスタルの風防も、時刻の読み取りやすさに貢献している

 

また、針が優れた視認性を発揮するフォルムになっていることも注目に値する。先端をわずかにカーブさせることで、長い分針と秒針は外周の下がった位置にあるミニッツトラックを確実に指し示す。そしてローマ数字の立体的な植字インデックスを配することにより、読み取りやすさとクラシカルな趣を両立しているのだ。

 

【最新ムーブメント】50時間駆動の利便性と美しい仕上げ

ブランドロゴをあしらったローターの回転やテンプの反復運動を眺められる。精巧な機械式ムーブメントならではの魅力

 

妥協なきアップデートはムーブメントにも及んでいる。完全自社製造のキャリバーF7M62は、信頼性の高いF7系の最新バージョンで、現代のライフスタイルに合わせてパワーリザーブを従来機から10時間も長い50時間以上にしている。これは週末の2日間着けていなくても、月曜日にゼンマイ不足で停止していないことを想定した機能。精度も日差-5秒~+15秒となっており、あくまで使うことを想定していることに好感が持てる。

“魅せる”にもこだわり、ケースバックには風防と同じサファイアクリスタルをセットして、キャリバーF7M62の精緻な動きや青焼きの鮮やかなビス、テンプルビーのアクセントを鑑賞することができる。その細部を見ると、ローターは縦ストライプの仕上げで、受けはペルラージュの装飾が施されているのがわかるほか、各パーツは丁寧に面取りされている。熟練の職人がパーツひとつずつを磨き上げることでムーブメントは輝き、裏からの美観もユーザーの楽しみとなるわけだ。

 

【ハイレベルな外装】サファイアクリスタル風防や316Lスチールを採用

ケースは丹念にポリッシングされ、美しく輝く。リューズは操作しやすい専用の菊型で、トップにOSマークを刻印。4時位置側面のボタンは月齢表示の調整に使う

 

生産数を絞り、手間と時間を掛けて製造している高級ブランドならまだしも、オリエントスターはあくまで適正価格内での高品質をモットーとしている。「メカニカルムーンフェイズ」も、たとえば風防ひとつとっても技が垣間見れる。両球面にしてSARコーティング(両面無反射加工)を施すことで、強い光の下でも、あるいは角度のついた位置からでも判読性を損なわない。しかも緩やかなドームフォルムのため、クラシックコレクションらしいレトロスタイルも体現している。

ブレスレットは時計本体との比重のバランスも考慮された設計。洗練のネイビーダイアルモデルは、このブレスレットが標準でセットされている

 

ケースとブレスレットはサビに強く、光沢を放つSUS316Lステンレススチールを素材に採用している。これを部位ごとにポリッシュとヘアラインを使い分け、高級感漂う外観に仕上げた。

優れた装着感と剛性を兼ね備えるブレスレットのバックルも機能的で、腕から着脱しやすいように観音開きタイプになっている。片側ずつ開けば、時計を落下させてしまうような不慮の事故も防げる。長く使うことを想定し、繰り返しの開放による耐久性も十分確保されている。

オリエントスター「メカニカルムーンフェイズ」Ref.RK-AY0103L 19万8000円/自動巻き(自社製Cal.F7M62)、毎時2万1600振動、50時間以上パワーリザーブ。ステンレススチールケース(シースルーバック)&ブレスレット。直径41mm(厚さ13.8mm)。5気圧防水。2020年11月発売予定

 

人気定番のホワイトダイアルもブラッシュアップ

リニューアルされたネイビーダイアルモデルと異なり、ホワイトダイアルモデルは先代のデザインを踏襲している。中央には初代オリエントスターから引き継がれているOSマークを型打ちであしらい、外周のサーキュラーパターン上にローマ数字インデックスを印字。そしてリーフ形状の長短針を含める5本の針すべてを、映えるブルーに仕上げている。これらのディテールによって、よりクラシック感が強調された印象である。

発売されたばかりの新型「メカニカルムーンフェイズ」は、全5モデルがラインナップされている。シックなグレーダイアルモデルや、オリエントスター プレステージショップのみの取り扱いとなるブラウンダイアルモデルも存在するなど、幅広い世代と好みに響くことだろう。70年もの間、長く愛用される機械式時計へのこだわりを貫き、時代に即した機能美を備えてきたオリエントスターのタイムピース。その歴史にまたひとつ、傑作として刻まれるコレクションが誕生した。

 

問い合わせ先:オリエントお客様相談室 TEL.042-847-3380
オリエントスター公式サイト(https://www.orient-watch.jp/orientstar/)

TAG

人気のタグ