ドレスウオッチの品格とスポーツウオッチの機能性を両立させ、シーンを選ばずに使える魅力的な時計が近年では増加傾向にあります。これらの「ドレス・スポーツウオッチ(通称ドレスポ)」は、今後一大トレンドとなるポテンシャルを秘めた、時計分野では全く新しいジャンル。まずはその定義と魅力について知ることから始めましょう。
セラミックなど先進素材を積極的に採用した意欲ジャンル
エレガントで気品のある佇まいを持ちながら、ステンレススチール素材でスポーツウオッチ独特のスペックも持ち合わせる。これは超高級時計のラグジュアリー・スポーツウオッチ(通称ラグスポ)の条件ですが、ドレスポの定義としても当てはまります。
明確な定義としては、まず素材はステンレススチール以外に、ドレッシーな雰囲気を作るセラミックや特殊素材のブロンズ、マザーオブパールなども可能です。ケースはエレガントなフォルムを形成する13㎜以下の薄さ、もしくは42㎜以下のサイズまで。最も重要なのは仕上げで、美しさを演出する鏡面仕上げやサンレイ仕上げを効果的に採用しているのが理想的です。
ドレスポはココが違う!
素材:高級素材のゴールド以外の金属を使用。艶感のあるセラミックや最先端のカーボン素材なども使用されます
直径・厚さ:直径42㎜以下、もしくは厚さが13㎜以下まで。この数値がスマートに見えるギリギリのラインなのです
仕上げ:ツヤ感に重点を置いており、ポリッシュ仕上げやサンレイ仕上げなど、光沢を生み出す加工を多く採用しています
デザイン:クラシカルからスタイリッシュなデザインまで幅広い。爽やかなブルーを取り入れたモデルがよく見られます
価格:外装にこだわった高品質な時計ですが、ステンレススチールや3針タイプがほとんどなことから、相場価格はおおむね50万円以内(一部90万円以内)
ドレスポPick Up ! ボーム&メルシエ「クリフトン クラブ」
リューズからラグにかけての流麗なケースラインやサンレイ仕上げの文字盤で美しさを表現。ブルー色の逆回転防止ベゼルと時分針で存在感を主張します。ポリッシュとサテンを巧みに用いた、高級感あふれる仕上げが理想的な「ドレスポ」です。
ラグジュアリー・スポーツウオッチと比較してみると、現実的な価格とビジネスにでもカジュアルにでも使える汎用性の高さがドレスポの大きな強み。ビビッドな色使いを施した個性派モデルや異素材の質感を活かした独創的なモデルなど、豊富なデザイン性もドレスポならではです。
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