「ロレックス(ROLEX)」ほど、知名度の高いウオッチブランドも数少ない。ラグジュアリーでありながら実用性も申し分なく、長期的な視点では価値が落ちにくい。理想的な高級時計と評価されているのは、これらの理由からといえる。
そんなロレックスは2020年、複雑な機能をシンプルにまとめた「オイスター パーペチュアル スカイドゥエラー」に、よりスポーティなデザインのニューモデルを追加した。
NEW SKY-DWELLER〈スカイドゥエラー〉
スカイドゥエラーに実用的な独自ストラップをセット
2012年、ロレックス久々のニューコレクションとして送り出された「スカイドゥエラー」。2020年には初めて高性能エラストマー製ブレスレット「オイスターフレックス ブレスレット」がセットされたバリーションが加えられ、スポーツルックのラグジュアリーモデルとして魅力を広げた。
素材も機能も極めるロレックス随一の複雑時計
世界を旅するジェットセッター向けモデル「スカイドゥエラー」は、シンプルな顔立ちから想像できない複雑なメカニズムを備えている。24時間式ディスクを使った読み取りやすいセカンドタイムゾーン表示と、長期間にわたって調整の必要がないアニュアルカレンダー(年次カレンダー)を搭載しているのだ。ちなみにこのカレンダーシステムは、古代ギリシャで使われていた周期=サロスをイメージして開発されたもの。ロレックスにはコンプリケーションウオッチが少ないものの、このような他社にはないユニークで複雑なメカも、自社で発明できる技術を有していることを示した。
新時代の提案、オイスターフレックス ブレスレット
特許取得のオイスターフレックス ブレスレットについては、すでに「コスモグラフ デイトナ」や「ヨットマスター」などでその実用性が証明されている。メタルブレスレットが持つ堅牢性と、エラストマーストラップの特徴である柔軟性や快適性を巧みに両立し、外観からはスポーティな印象を与えている。また、皮革から製造されるストラップに代わるサジェストとしても有力である。
なおオイスターフレックス ブレスレットモデルのラインナップは、煌びやかなイエローゴールドケースと落ち着いた色合いのエバーローズゴールドケース。前者はブライトブラックダイアルが合わせられ、後者はチョコレートまたはホワイトの文字盤から選択できる。いずれも暗闇でライトブルーに発光する長時間継続ルミネッセンス「クロマライト ディスプレイ」を備えている。
複雑な機能を扱いやすくした画期的アイデアと、オイスターフレックス ブレスレットの融合。この「スカイドゥエラー」はハイエンドの位置付けのため、現時点ではゴールドモデルのみのラインナップとなっている。しかしロレックス史上、有数のエポックメーキングなメカニズムを搭載することから、将来、コスモグラフ デイトナのような人気シリーズへと成長する可能性もある。また、より身近なステンレススチールモデルの登場も期待したいところだ。
Text/WATCHNAVI編集部
© Rolex/Alain Costa © Rolex
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