高級時計の定番といえる「ロレックス(ROLEX)」において、基幹となっているコレクションがある。それが「オイスター パーペチュアル」だ。堅牢かつ密閉性の高いステンレススチールケースに、高性能な自動巻きムーブメントを搭載するこの代表的コレクションに、2020年は新サイズとなる41mmモデルが追加され、話題をさらった。
NEW OYSTER PERPETUAL〈オイスター パーペチュアル〉
根幹となるデザインや機能を継承しながら新サイズを提案
ユーザーがロレックスを評価する際に口を揃えて言うのが、高級感がありながら実用的な腕時計ということ。これを実現している柱の機能が「オイスターケース」と「パーペチュアル ムーブメント」だ。堅実なラインナップを多く揃える同社において、この2つを備えているスタンダードモデルが、「オイスター パーペチュアル」である。2020年は本シリーズに、現代的な新サイズの41mmバージョンが加えられた。
ロレックスの入門機のポジションから脱却する41mmケースと新ダイアル
あくまで時刻表示に特化している「オイスター パーペチュアル」は、ケース&ブレスレットに904Lスチール系統に属する最高級オイスタースチールを採用。非常に硬質のため傷がつきにくい一方、そのぶん加工には高度な技術を要する。だがロレックスは、この素材を削り出しで各外装パーツとして仕上げることができる。さらにスクリュー式の裏蓋とリューズの組み合わせ、高性能パッキンも備えることにより、日常生活において十分といえる100m防水を確保している。
完全自社製造のムーブメント、「キャリバー3230」の搭載も見どころだ。同じく昨年発売された新型サブマリーナーにも用いられている次世代仕様で、旧タイプを大きく上回る約70時間パワーリザーブを有し、高いエネルギー効率と信頼性を両立させた特許取得のクロナジー エスケープメントも備えている。そしてCOSCによるクロノメーターよりも厳格な、ロレックスが独自に設定している高精度クロノメーター(ケーシング後の精度テストが、日差-2~+2秒であることなど)もクリアし、機械式時計では稀に見る優れた正確性を保証している。
また、「オイスター パーペチュアル」はバリエーションの豊かさも魅力といえる。新作41mmモデルはまず、シルバーとブライトブラックが発表された。いずれも美しい色を引き立てるサンレイ仕上げが施され、光の反射によって異なる表情を見せる手の込んだダイアルとなっている。そのほかにターコイズブルー、グリーン、イエロー、コーラルレッドなどのカラーダイアルも登場しているほか、36mmモデルと31mmモデルも存在するなど、選択肢が増えたことで好みやサイズに合わせた一本が選びやすくなっている。
© Rolex/Alain Costa
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