高級時計界で「ロレックス(ROLEX)」ほど注目の集まるブランドも少なく、毎年リリースされる新作は発表前から各所で予想されている。2020年はサブマリーナーやレディス向けデイトジャストのほか、セカンドタイムゾーン表示と年次カレンダーを同時搭載する「スカイドゥエラー」にもニューモデルが誕生した。
ロレックス随一の複雑モデルに、エレガントなイエローゴールドケース&スポーティなオイスターフレックス ブレスレットを採用
2012年、ロレックスのまったく新しいコレクションとしてスカイドゥエラーは登場した。世界を自由に旅するジェットセッターの着用をコンセプトに開発されており、オフセンターに設置された24時間ディスクで第2時間帯を示すほか、アニュアルカレンダー(年に一度、2月の末日のみ手動で調整するだけで、正確なカレンダーを表示する機能)を備えている。実に、実用時計を追求するロレックスらしいコンプリケーションウオッチだ。
発表されたスカイドゥエラーは、煌びやかな18Kイエローゴールドケースと、同コレクションでは初めてオイスターフレックス ブレスレットを組み合わせたスポーティな新バリエーション。この特許取得バンドは、すでにヨットマスターやデイトナへの採用で機能性が実証されている優れものである。
一見、ラバー製のように見えるものの、チタン・ニッケル合金から成る柔軟性のあるメタルブレードを耐久性や耐食性に優れる高性能ブラックエラストマーでコーティング。さらにイエローゴールドのセーフティキャッチ付きオイスターロッククラスプと、こちらも特許取得済みのロレックスグライドロック エクステンションシステム(工具を使用せずにブレスレットの長さを約2.5mm単位で、最大約15mmまで延長できる機能)も装備。手首へのフィットを理想的なものにできる。
サンレイ仕上げのブライトブラックダイアルがセットされ、日付は3時位置のサイクロップレンズ付きの窓に表示、月は暗闇でブルーに発光する各インデックスの外側に設けられたレッドマークが示す。これらのアニュアルカレンダー機能とイエローゴールド製針の調整は、ねじ込み式リューズとリングコマンドシステムで連携した回転式フルーテッドベゼルで行う。
このユーザビリティに優れる機能を実現しているのが、完全自社製造の「キャリバー9001」だ。ヨットマスターⅡで培った特許技術リングコマンドシステムを応用し、セカンドタイムゾーンも素早く設定できる仕組みを実用化。唯一無二のGMT機能と複雑なアニュアルカレンダー機構、そして日差-2~+2秒の高精度クロノメーター、約72時間もの長時間駆動も可能にするハイスペックな自動巻きムーブメントである。
© Rolex/Alain Costa
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