2022年がスタートし、早いもので1ヶ月が経とうとしている。すでに一部ブランドからは今年の新作が発表されているほか、ネット上ではどんなニューモデルが登場するのか噂話が散見される。
そこで、昨年時計界を席巻したいくつかのトレンドを見返し、各々を代表する人気時計について振り返ることで、新作の予想に役立てていただきたい。きっと紹介するトレンドに沿ったウオッチが誕生するに違いない。<2021年トレンド1~3>の紹介に続き、3例を挙げる。
<2021年トレンド4> グリーンダイアル
数年前から目立ち始めたグリーンダイアルが2021年一気にブレイク。濃淡や光沢、発色が多彩になったほか、ストラップもグリーンで合わせたモデルも登場した。【パテック フィリップ(PATEK PHILIPPE)】までグリーンダイアルモデルを複数出すとは驚きだった。
パテック フィリップ「ノーチラス」Ref.5711/1A 401万5000円
水平エンボス模様が施されたダイアルに、新しいオリーブグリーン・ソレイユが与えられた最終型ノーチラス。パテック フィリップらしいエレガントなグリーンの色味と、唯一無二のラグジュアリースポーツウオッチが放つ風格が絶妙なハーモニーを創出。すでに生産終了しているRef.5711/1Aをベースとし、2021年にだけ製造された。
スペック:自動巻き(自社製Cal.26-330 S C)、毎時2万8800振動、約45時間パワーリザーブ。ステンレススチールケース(シースルーバック)&ブレスレット。直径40mm(10-4時方向/厚さ8.3mm)。12気圧防水。※現時点での入手は不可能
問い合わせ先:パテック フィリップ ジャパン・インフォメーションセンター TEL.03-3255-8109 https://www.patek.com/ja/
<2021年トレンド5> ブレスレットウオッチ
レディスウオッチを含め、長く使いたいという観点からベルトよりも耐久性に優れるブレスレットが人気。【IWCシャフハウゼン(IWC SCHAFFHAUSEN)】のポルトギーゼコレクションのように、今までブレスレットの設定がなかったようなドレス系まで登場している。また、ケースとブレスレットが一体型デザインの“ラグジュアリースポーツ”も引き続き好評。
IWCシャフハウゼン「ポルトギーゼ・オートマティック 40」Ref.IW358312 94万6000円
6時位置にスモールセコンドをセットしたシンプル&クラシックな自動巻きポルトギーゼに、2021年はブレスレットモデルが追加された。ブルーの針とアラビア数字インデックスが映える洗練のホワイトダイアルと、IWCらしい色彩兼備なブレスレットが好相性だ。コート・ド・ジュネーブやペルラージュの装飾を施し、ペラトン自動巻き機構と要所にセラミックパーツを採用した自社製ムーブメントを搭載。
スペック:自動巻き(自社製Cal.82200)、毎時2万8800振動、60時間パワーリザーブ。ステンレススチールケース(シースルーバック)&ブレスレット。直径40.4mm(厚さ12.3mm)。3気圧防水。
問い合わせ先:IWCシャフハウゼン TEL.0120-05-1868 https://www.iwc.com/jp/ja/
<2021年トレンド6> エコ・サステナブル
今や社会全体で、エコやサステナブルが企業の価値を左右する時代になった。時計界も例に漏れず、【オリス(ORIS)】【パネライ(PANERAI)】、【カール F. ブヘラ(CARL F. BUCHERER)】などが、環境保全の団体やキーパーソンへのサポートを積極的に行っている。自らの清掃活動を通し、問題の啓発を行っているケースもある。
オリス「アクイスデイト アップサイクル」(左/直径41.5mm)Ref.733 7766 4150-Set (右/直径36.5mm)Ref.733 7770 4150-Set 各27万5000円
リサイクルPETから製造された、個体によってランダムにデザインが形成されるメダルをダイアルに使ったダイバーズ。廃棄プラスチックが海洋に流れ出す前に回収する技術を開発している、エヴァーウェーブの活動を啓発するために生まれたコラボレーション第2弾だ。2019年にリリースされた第1弾はケースバックにリサイクルPETメダルを使用。メンズ向けの41.5mm径モデルとユニセックスサイズの36.5mm径モデルがラインナップ。
スペック:自動巻き(Cal.Oris 733)、毎時2万8800振動、38時間パワーリザーブ。マルチピースステンレススチールケース(シースルーバック)&ブレスレット、セラミックベゼル。30気圧防水。
問い合わせ先:オリスジャパン TEL.03-6260-6876 https://www.oris.ch/jp/