時計専門誌『ウオッチナビ』では、毎年年末号で人気時計をあらゆる角度からランキングにして紹介する大特集を組んでいる。順位付けのデータは当サイト『WATCHNAVI Salon』で募ったアンケートをベースにしているため、リアルな人気時計を把握できるのだ。
本記事では最新号(Vol.84)のランキング特集より、「トレンド別ランキング 2021年版」から“話題沸騰時計”に該当する人気ウオッチベスト5を公開する。
【No.5】 シチズン「ザ・シチズン メカニカルモデル Cal.0200」
シチズン「ザ・シチズン メカニカルモデル Cal.0200」Ref.NC0200-90E 60万5000円
エッジの効いた面構成のケースに強めのサテン仕上げを施し、キャリバー0200を搭載。これはシチズンとして約10年ぶりとなる機械式ムーブメントで、傘下のラ・ジュー・ペレ社と協業して新開発したもの。日本とスイスの合作という点も評価された。
スペック:自動巻き(自社製Cal.0200)、毎時2万8800振動、約60時間パワーリザーブ。ステンレススチールケース(シースルーバック)&ブレスレット。直径40mm(厚さ10.9mm)。5気圧防水。
問い合わせ先:シチズンお客様時計相談室 TEL.0120-78-4807 https://citizen.jp/
●ユーザーの意見
「これはまさしく、メイド・イン・ジャパンの“ラグスポ”です。国産時計界の新時代を切り拓いたと思います」(50代・I.Oさん)
【No.4】 オメガ「シーマスター ダイバー300M 東京2020 スペシャル エディション」
オメガ「シーマスター ダイバー300M 東京2020 スペシャル エディション」Ref.522.30.42.20.04.001 66万円
東京2020オリンピックのオフィシャルタイムキーパーを務めることを祝したシ―マスターで、ブルーとホワイトのスペシャルカラーを採用。レーザー加工でウェーブ模様を施した文字盤と、エナメルで目盛りを記したベゼルリングはセラミック製だ。開催記念としてコレクションする時計愛好家が存在する。
スペック:自動巻き(自社製Cal.8800)、毎時2万5200振動、55時間パワーリザーブ。ステンレススチールケース(シースルーバック)&ブレスレット。直径42mm(厚さ13.56mm)。300m防水。
問い合わせ先:オメガお客様センター TEL.03-5952-4400 https://www.omegawatches.jp/
●ユーザーの意見
「なんだかんだ言って、いろいろと楽しませてくれた東京オリンピックの記念に買った人も多いのでは」(50代・insuegram_hobbyさん)
【No.3】 タグ・ホイヤー「タグ・ホイヤー カレラ キャリバー ホイヤー02 クロノグラフ ポルシェ スペシャルエディション」
タグ・ホイヤー「タグ・ホイヤー カレラ キャリバー ホイヤー02 クロノグラフ ポルシェ スペシャルエディション」Ref.CBN2A1F.FC6492 69万3000円
タグ・ホイヤーとポルシェのパートナーシップ締結を祝うスペシャル仕様。好評なカレラ スポーツクロノグラフをベースに、アスファルト調の文字盤加工や数字フォント、ドライバーシートを模したストラップのステッチなど、ポルシェに着想を得たディテールを満載している。モータースポーツファンの胸を熱くした一本だ。
スペック:自動巻き(自社製Cal.ホイヤー02)、毎時2万8800振動、約80時間パワーリザーブ。ステンレススチールケース(シースルーバック)、カーフストラップ。直径44mm。100m防水。
問い合わせ先:LVMH ウォッチ・ジュエリー ジャパン タグ・ホイヤー TEL.03-5635-7054 https://www.tagheuer.com/
●ショップの評価
「ポルシェとタグ・ホイヤー、ともにモーターレーシングを核とする2社が手を組んだ意欲作」(oomiya和歌山本店/熱田敏之さん)
【No.2】 ゼニス「クロノマスター スポーツ」
ゼニス「クロノマスター スポーツ」
(ブレスレット仕様)Ref.03.3100.3600/69.M3100 116万6000円
(ラバーストラップ仕様)Ref.03.3100.3600/21.C822 110万円
2021年1月22日に発表されると世界的に大反響を呼び、ゼニス ブティック銀座でも入荷した初回分は2日間で完売した注目クロノグラフ。とくにホワイトダイアルモデルは、現在でも予約しないと購入できないほどの人気を誇る。リューズを引くと秒針が止まるハック機能や60時間パワーリザーブを実現した、次世代型エル・プリメロのキャリバー3600を搭載。
スペック:自動巻き(自社製Cal.エル・プリメロ3600)、毎時3万6000振動、約60時間パワーリザーブ。ステンレススチールケース(シースルーバック)、ステンレススチールブレスレットまたはラバーストラップ。直径41mm。10気圧防水。
問い合わせ先:LVMH ウォッチ・ジュエリー ジャパン ゼニス TEL.03-3575-5861 https://www.zenith-watches.com/ja_jp
●ユーザーの意見
「ネットで見つけてひと目惚れ→店頭で恋に落ちて即決→毎日着用して、時計を見るたびにデレデレ(←いまココ)」(20代・E.Kさん)
【No.1】 パテック フィリップ「ノーチラス」
パテック フィリップ「ノーチラス」Ref.5711/1A 401万5000円
“ラグジュアリースポーツ”のカリスマ的存在だったステンレススチール製の3針ノーチラスRef.5711/1Aの後継モデルとして、2021年だけ生産された最終版。オリーブグリーン・ソレイユの水平エンボス模様ダイアルが話題となった。あまりに人気のため入手不可能。本機の未開封品がモナコで開かれたアンティコルム(ジュネーブを本拠地とする時計専門のオークションハウス)主催のオークションに出品され、日本円にして5300万円以上で落札された。
スペック:自動巻き(自社製Cal.26-330 S C)、毎時2万8800振動、約45時間パワーリザーブ。ステンレススチールケース(シースルーバック)&ブレスレット。直径40mm(10-4時方向/厚さ8.3mm)。12気圧防水。※現時点での入手は不可能
問い合わせ先:パテック フィリップ ジャパン・インフォメーションセンター TEL.03-3255-8109 https://www.patek.com/ja/
●ユーザーの意見
「何と言っても一番の話題はノーチラスでしょう。買えるチャンスがあれば、借金してでも購入していたと思う」(40代・O.Sさん)
●ショップの評価
「春に発表されるやいなや、お客様からのお問い合わせが殺到。手に入らないモデルとして話題に」(HF-AGE仙台店/金原美智代さん)