ブルガリが技術を結集した新たなコンプリケーションウオッチ

1884年、銀細工職人のソティリオ・ブルガリがローマに宝飾店をオープンしたことを始まりとする【ブルガリ(BVLGARI)】は、現在ではウオッチのジャンルでも存在感を放っている。とくにコンプリケーションや薄型化の技術向上が目覚ましく、「オクト ローマ」から生まれたトゥールビヨンウオッチも注目の的となっている。

多彩な複雑機構を包容する懐の深い「オクト ローマ」

今春、ジュネーブのホテルでブルガリが新作発表を行った際、もっとも注目されたコンプリケーションが展示会のため日本に上陸を果たした。その情報をキャッチし、今年オープンしたブルガリホテルで撮影することができた。

 

センターフライングトゥールビヨンとバタフライ分表示を持つ極めてテクニカルな機構に対し、蛍光グリーンの近未来的なデザインを融合させた「オクト ローマ ストライキング パピヨン トゥールビヨン」は、時の経つのを忘れて鑑賞できる一本といえる。着用すれば、ケースに使われたDLC加工を施したチタンとミドルケースのサファイアの軽快さが心地良い。ブラックと蛍光グリーンの中で唯一、白背景で強調された数字はジャンピングアワー。こうした厚みの出そうな機構を備えながらも、厚みを11.9mmにまで抑えた点は見事である。

ブルガリによれば、“オクトローマの設計は、自社の卓越したオートオルロジュリーを魅せる役割を担っている”とのこと。これから先の展開にも期待が持てる。

 


ブルガリ「オクト ローマ ストライキング パピヨン トゥールビヨン」 Ref.103748

ディスク上にセットされた2枚のピースが90度回転しながら、文字盤を舞うように時刻を表示する様子から“パピヨン=蝶々”と名付けられた複雑時計のニューモデル。蛍光グリーンを印象的に配色。同色の背景をセンタートゥールビヨンに与え、個性豊かに仕上げた。

スペック:手巻き(自社製Cal.BVL348)、毎時2万1600振動、60時間パワーリザーブ。ブラックDLC加工チタン&サファイアケース(シースルーバック)、ラバー加工アリゲーターストラップ。直径44mm、厚さ11.9mm。50m防水。

 

問い合わせ先:ブルガリ ジャパン TEL.03-6362-0100 https://www.bulgari.com/ja-jp/

Text/水藤大輔(WATCHNAVI編集部)、Photo/高橋敬大(TRS)

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