【ブルガリ（BVLGARI）】が超薄型ラグジュアリーウオッチ「オクト」の新作を発表した。ケースの厚さ1.80mmという驚異的な薄さを誇る「オクト フィニッシモ ウルトラ 10周年記念モデル」は、コレクションの誕生10周年のアニバーサリーモデルで、世界にたった10本の超レアピースとなっている。
「オクト」の最新作はケース厚がわずか1.80mm
2012年、薄型のラグジュアリーウオッチとして誕生し、現在ではブランドのアイコンとして君臨する「オクト」は2022年に誕生10周年を迎えた。この特別な年を祝うべく開発された「オクト フィニッシモ ウルトラ」は、ムーブメントだけでなくケースバックから上部のサファイアクリスタルまで徹底的に薄さを追求。厚さ1.80mmという驚異的な薄さを実現した。
この製作過程において8件もの特許申請が行われているのも注目に値する。そしてチタンブレスレットも時計本体と同じ高さの一体型デザインで作られており、スマートさを強調。快適な装着感を生む理由となっている。さらにはミクロショック、磁気、温度変化、経年変化への耐性といった、複数の厳しい基準をクリアする高機能を備えているのだ。
香箱に描かれたQRコードから所有者だけリンクできるサイトへアクセス
大胆なスケルトン化でメカニズムを楽しめるフェイスは、2時位置に時刻表示用ダイアルを備えており、オクト10周年記念にちなんで「10」のみアラビア数字を使用している。その直下（4時位置）に分表示、重なる左隣（6時位置）に秒表示を配し、ユニークなレギュレーターデザインを構築。香箱のラチェットホイールに個体ごとのQRコードを刻印しており、スマートフォンなどでこれをスキャンすると専用のミニウェブサイトにアクセスできるようになっている。ここから本機のスケッチや製作者へのインタビュー、過程を撮影したビデオや写真が鑑賞でき、ユーザーに特別な体験を提供。さらにブルガリウォッチ プロダクト クリエイション エグゼクティブディレクターであるファブリツィオ・ボナマッサ・スティリアーニ氏監修のNFTアートワークも付属していて、開発開始から完成に至るまでのストーリーも楽しめる。
時刻合わせと巻き上げを“20秒”で行う新技術を実装
「オクト フィニッシモ ウルトラ」は時刻合わせと巻き上げ操作についても、まったく新しいアイデアを実装している。購入時に付属するプレゼンテーションボックスに本機をセットし、ボックス内のデジタル画面に任意の時刻を設定してボックスを閉じるだけで、約20秒後にはその時刻へと自動調整され、同時に巻き上げも行われる。もちろん従来のように手動での調整も可能だが、時間がないときや手間を省きたいときに大変助かる機能といえる。
「オクト フィニッシモ ウルトラ」は、2022年11月10日開催のジュネーブ ウォッチ グランプリ（GPHG）にて入賞を果たして注目を浴びたほか、Netflixシリーズ『ダークデザイア』などの出演したで知られるメキシコの人気俳優、アレハンドロ・スペイツェを広告ビジュアルに起用するなど、話題を振りまいた。多くの時計愛好家が憧れる存在だが、生産本数わずか10本という極めて希少な逸品であり、すでに完売が伝えられている。しかしながら、この高度な技術を用いた第2弾の登場に期待したいところだ。
ブルガリ「オクト フィニッシモ ウルトラ 10周年記念モデル」 Ref.103611／手巻き（自社製Cal.BVL180）、毎時2万8800振動、約50時間パワーリザ―ブ。チタンケース（シースルーバック）＆ブレスレット。直径40mm、厚さ1.80mm。世界限定10本（完売）。
問い合わせ先：ブルガリ ジャパン TEL.03-6362-0100 https://www.bulgari.com/ja-jp/
Text／三宅裕丈
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