【ピアジェ(PIAGET)】より「ピアジェ アンディ・ウォーホル」が登場。芸術家であるアンディ・ウォーホルとピアジェの友好関係を称える記念モデルは、ケースに施された見事なクル・ド・パリ仕上げと力強いブルーのメテオライト文字盤が特徴だ。価格は994万4000円(税込)となる。
クル・ド・パリ装飾にメテオライト文字盤をあしらった特別モデル
1972年に誕生し、10年を待たずに生産終了となった後、2014年に再び登場したこのエレガントなマスターピースは、アーティストであり文化的アイコンであるアンディ・ウォーホルの代名詞となっている。メゾンの友人であり、ピアジェ ソサエティの主要メンバーであったアンディ・ウォーホルは、ピアジェの時計を7本以上所有しており、最も思い入れがあった時計が、時代を象徴するBeta21ムーブメントを搭載したブラックタイウォッチと呼ばれるモデルだった。この時計は45mm径のクッション型ケースに、シグネチャーのゴドロン装飾があしらわれたデザインで、世界中の時計愛好家の憧れとなった。今回の新作は、アンディ・ウォーホル美術財団との正式なライセンス契約に基づく新たなコラボレーションにより、ブラックタイウォッチのデザインを現代的に再解釈し、正式名称を「アンディ・ウォーホル ウォッチ」に変更した。
時計製造における最も洗練されたエレガントな装飾技法のひとつであるクル・ド・パリは、小さなピラミッド型の四角形が並ぶパターンが特徴的なギヨシェ模様だ。この装飾はピアジェのDNAにしっかりと組み込まれており、1970年代には丸型の時計からさまざまな形状のスタイリッシュなモデルに施されていた。ピアジェの「最高を生み出すアトリエ」は、アンディ・ウォーホル ウォッチのホワイトゴールド製ケースに施すクル・ド・パリ仕上げの開発と完成に10ヶ月を費やした。特徴的なゴドロン装飾のデザインを実現するにあたり、クッション型ケースの製作には多くの困難が伴った。クル・ド・パリモチーフを、平面ではなくカーブを描く曲面に施すには、手作業で丁寧に仕上げる必要があり、繊細な層の重なりや幻想的な光の効果を表現するために、高度な技術が求められた。
この時計でクル・ド・パリと同様に目を引く存在がブルーのメテオライト文字盤だ。鮮やかな色合いと独特の輝きを持つメテオライトは、ピアジェのシグネチャーであるオーナメンタルストーンを使用したデザインを反映している。ブルーのメテオライトが、アンディ・ウォーホルの新作に、希少性と独自の個性を与え、ドーフィン針とシャープなインデックスがメテオライトを引き立てている。
「アンディ・ウォーホル ウォッチ」は、新たなクル・ド・パリ装飾とヴィンテージスタイル、自社製自動巻きムーブメントを搭載して、コレクションの中でも特別な存在感を放つ。それは、バゲットカットのエメラルドが珪化木の文字盤を彩る2023年のハイジュエリー「メタフォリア」、マラカイトとブラックの文字盤を持つピンクゴールドモデル、そしてウオッチズ&ワンダーズ 2023のピアジェブースのソサエティ バーに展示された、アンディ・ウォーホルのユニークな10本のプライベート・コレクションなど、極めて限られた作品しか存在しないコレクションに新たに加わった。
アンディ・ウォーホルは、1979年、アンディ・ウォーホルはニューヨークでイヴ・ピアジェと出会い、メゾンにとってかけがえのない友人となっていった。ウォーホルはピアジェ ソサエティの常連メンバーとして、イヴ・ピアジェとともにニューヨークやパームビーチで開催される華やかなイベントに参加していた。さらに1983年には、イヴ・ピアジェはウォーホルが1969年に創刊した雑誌「Interview」に取り上げられ、若きアーティストでありギャラリーオーナーでもあったロバート・リー・モリスとの対談が掲載されるなど、ウォーホルと深い友情で結ばれていたことがうかがえる。ウォーホルは、ピアジェとピアジェ ソサエティの精神そのものを体現する存在であり、その特別な絆はアンディ・ウォーホル美術財団にも認められている。ウォーホルが愛用した時計を現代技術で再構築した新作は、ピアジェとウォーホルの友情を象徴する芸術的で美しい1本に仕上がった。
ピアジェ「アンディ・ウォーホル ウォッチ」 Ref.G0A49238 994万4000円/自動巻き(Cal.501P1)、毎時2万8800振動、40時間パワーリザーブ。18Kホワイトゴールドケース、レザーストラップ。サファイアクリスタル風防。縦43×横45mm、厚さ8.08mm。3気圧防水。
問い合わせ先:ピアジェ コンタクトセンター TEL.0120-73-1874 https://www.piaget.com/jp-ja
Text/平野翔太(WN編集部)
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