【オーデマ ピゲ】ブランドの誕生から現在までの物語を描く全30章 創業150周年を記念する「オーデマ ピゲの軌跡」を公開

“世界三大時計ブランド”のひとつに数えられる1875年創業の名門ウオッチブランド【オーデマ ピゲ(AUDEMARS PIGUET)】が今年、創業150周年を迎えた。この節目の年を祝うプロジェクトの一環として、公式サイト内のブランドの歴史を辿るコンテンツ、AP クロニクルに新たな記事「オーデマ ピゲの軌跡」を公開。全30章で構成され、創業から現在に至るまでのオーデマ ピゲの物語を伝える内容となっている。

↑1907年に建設され、ル・ブラッシュのルート・ド・フランス通り16番地に位置するこの建物は、オーデマ ピゲの成長における重要な一歩を表すものです。オーデマ ピゲ アーカイブ。

1875年にル・ブラッシュで生まれたオーデマ ピゲ

 

オーデマ ピゲは、1875年にジュール=ルイ・オーデマとエドワール=オーギュスト・ピゲによって、スイスのジュラ山脈の中腹に位置するル・ブラッシュという小さな村で設立された。創業当初からミニッツリピーターや永久カレンダーといった複雑機構を得意とし、1892年にはルイ・ブラン&フレール(現オメガ)と協力して世界初のミニッツリピーター搭載腕時計を開発。1921年には最小のチャイミングウオッチを発表し、その後も数多くの小型チャイミングウオッチを生み出した。さらに1920年代には初のカレンダー付き腕時計、1930年代にはクロノグラフ、そして第二次世界大戦後の1950年代には初のスポーツウオッチを世に送り出すなど、時計史に名を刻む偉業を次々と達成。また、薄型・小型ムーブメントの先駆者としても知られ、1978年に開発したキャリバー2120/2800は、パーペチュアルカレンダーとセンターローターを備えた世界最薄の自動巻きムーブメントとして、40年以上にわたり、その記録を守り続けた。

↑1972年製のロイヤル オーク。キャリバー2121。39mmのケース。ステンレススチール製。オーデマ ピゲ ヘリテージ、Inv.365。

時計業界に革命をもたらした「ロイヤル オーク」

この輝かしい歴史の中で、特に注目すべきは1972年の「ロイヤル オーク」の誕生だ。伝説的な時計デザイナー、ジェラルド・ジェンタが手掛けたこのモデルは、それまでの高級時計で主流だったゴールドに代わりステンレススチールを採用。八角形のベゼルと一体化したブレスレットを特徴とし、洗練とスポーティ、エレガンスとカジュアル、伝統と革新を見事に融合させ、時計業界に革命をもたらした。現在、オーデマピゲの主力コレクションには「ロイヤル オーク」「ロイヤル オーク オフショア」「CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ」などがあるが、中でも「ロイヤル オーク」はその独自性が支持され、ブランドの象徴として時計界で不動の地位を築いている。

↑1890年製のダブルコンプリケーション懐中時計。スプリットセコンド クロノグラフ、ミニッツリピーターを搭載。18Kイエローゴールドケース。オーデマ ピゲ ヘリテージ、Inv.25。

AP クロニクルに「オーデマ ピゲの軌跡」を新たに公開

このように独立性を貫き、時計製造の限界に挑み続けてきたオーデマ ピゲは2025年に創業150周年を迎えた。この節目を記念し、ブランドは今年発表される新作とエキシビションを通じて、時計製造の歴史や携わってきた人々のプレゼンテーションを予定している。今回、その先駆けとして、公式サイトに掲載されているブランドの歩みをたどるコンテンツ、AP クロニクルに新たな記事「オーデマ ピゲの軌跡」を公開。この記事は1章の「起源」から始まり、現時点での最終章となる30章の「2025年のオーデマ ピゲ」まで全30章で構成。時計の製造に関するエピソードだけでなく、1870年代に多くの企業が工業化へ進む中、小規模で専門性の高い体制を維持した背景、創業者一族以外で初めて役員となりブランドの成長に大きく寄与したジョルジュ・ゴレイ氏のエピソードなど魅力的なテーマが取り上げられている。この1875年から2025年までの物語を読めば、オーデマ ピゲがトップブランドであり続ける理由が分かるはずだ。

 

問い合わせ先:オーデマ ピゲ ジャパン TEL.03-6830-0000 https://www.audemarspiguet.com/com/ja/home.html

Text/三宅裕丈

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