スイスの名門時計ブランド【オーデマ ピゲ(AUDEMARS PIGUET)】がふたつのニューモデルを発表した。ラグジュアリースポーツウオッチを象徴する傑作「ロイヤル オーク オフショア」より、「ロイヤル オーク オフショア クロノグラフ」の37mm径モデルと42mm径モデルが登場。鮮やかなカラーやチタンケースが特徴となっている。
小径サイズに史上初のチタンケースモデル

1993年に誕生した「ロイヤル オーク オフショア」は、ラグジュアリースポーツウオッチという概念を根底から覆した存在である。オーバーサイズケースやラバーガスケットをあえて露出させた構造、そして当時の常識を超える量感は、“ビースト”という呼称とともに強烈な印象を残した。スポーツとエレガンスを対立させるのではなく、ひとつの造形として融合させる。その自由で大胆な精神は、30年以上を経た現在も色褪せることなく受け継がれている。今回発表された「ロイヤル オーク オフショア クロノグラフ」は、37mmと42mmという2つのケースサイズを軸に、コレクションの現在地を明確に示すものだ。いずれも夏を想起させる鮮やかなカラーを取り入れながら、ケース、ダイアル、ムーブメントに至るまで、細部にわたってアップデートが施されている。
まず、37mmモデルは、「ロイヤル オーク オフショア クロノグラフ」に新たな解釈をもたらす存在である。3型のうち、2型のケース素材にシリーズ初となるチタンを用い、残る1モデルには18Kピンクゴールドケースを採用。ケース径37mm、厚さ11.5mmというサイズは、従来のオフショアが持つ力強さを保ちながら、より軽快で現代的な装着感をもたらしている。ベゼルは6時位置から12時位置にかけて緩やかなカーブが与えられ、側面の面取りや新設計のプッシャーガードへと連なるラインもより洗練された。ダイアルには立体感を強調したメガタペストリー装飾を採用しており、力強い幾何学模様が光を多面的に反射し、鮮やかなカラー表現と高い視認性を同時に実現。新設計のバトン型針と小型化されたアワーマーカーの組み合わせにより、情報量の多いクロノグラフ表示でありながら、フェイス全体はすっきりと整理された印象だ。ダイアルはターコイズ、ピンク、ライトブルーの3つのカラーが用意され、それぞれインナーベゼルやサブカウンター、ストラップへと連動することで、立体的で統一感のあるルックスを作り上げている。また、ピンクおよびライトブルーのモデルでは、ベゼルに32個のブリリアントカットダイヤモンド(約1ct.)をセッティングし、スポーティな造形に華やかな輝きを重ねている。
新開発の自動巻きムーブメント「キャリバー6401」
この37mmモデルに搭載されるのが、新開発の自動巻きクロノグラフムーブメント「キャリバー6401」だ。約5年にわたる開発期間を経て完成した同ムーブメントは、約30年にわたり採用されてきた「キャリバー2385」に代わる次世代機となる。一体型コラムホイール式クロノグラフに垂直クラッチを組み合わせ、操作感と信頼性を高めながら、構造の簡素化によって部品数を最適化。サファイアクリスタル仕様のケースバック越しには、コート・ド・ジュネーブやサテン&ポリッシュ仕上げを施したブリッジ、ダークグレーの22Kピンクゴールド製ローターを備える同ムーブメントを鑑賞できるのも、本機の隠れた魅力となる。
オーデマ ピゲ「ロイヤル オーク オフショア クロノグラフ」 Ref.26430TI.OO.A358CA.01 566万5000円/自動巻き(Cal.6401)、毎時2万8800振動、約55時間パワーリザーブ。チタンケース(シースルーバック)、ラバーストラップ。直径37mm、厚さ11.5mm。5気圧防水。
オーデマ ピゲ「ロイヤル オーク オフショア クロノグラフ」 Ref.26430IS.ZZ.A514CA.01 632万5000円/自動巻き(Cal.6401)、毎時2万8800振動、約55時間パワーリザーブ。チタンケース(シースルーバック)、SS+ダイヤモンドベゼル、ラバーストラップ。直径37mm、厚さ11.5mm。5気圧防水。
オーデマ ピゲ「ロイヤル オーク オフショア クロノグラフ」 Ref.26430OR.ZZ.A352CA.01 940万5000円/自動巻き(Cal.6401)、毎時2万8800振動、約55時間パワーリザーブ。18Kピンクゴールドケース(シースルーバック)、18Kピンクゴールド+ダイヤモンドベゼル、ラバーストラップ。直径37mm、厚さ11.5mm。5気圧防水。
原点となる大胆さを打ち出した42mmモデル

一方の42mmモデルは、同じ「ロイヤル オーク オフショア クロノグラフ」でありながら、37mmモデルとは明確に異なる方向性を打ち出している。ケース径42mm、厚さ15.3mmという堂々たるプロポーションに、ステンレススチールまたはチタンケースを組み合わせることで、シリーズの原点とも言えるタフなキャラクターを強くアピール。ダイアルは37mmモデルと同様にメガタペストリー装飾を基調としつつ、クロノグラフ針やタキメータースケールに鮮やかなアクセントカラーを配したデザインを採用。情報量の多いクロノグラフ表示でありながら、瞬時の視認性を重視したレイアウトが特徴となる。文字盤はブラック、ダークグレー、シルバーの3種をラインアップし、それぞれにピンク、ターコイズ、イエロー、オレンジといったアクセントカラーを組み合わせることで、力強い造形に鮮烈なコントラストを与えた。
時計の心臓部には、約70時間のパワーリザーブを備える自動巻きフライバッククロノグラフムーブメント「キャリバー4404」を搭載。コラムホイールや22Kピンクゴールド製ローターを含む精緻な構造は、サファイアケースバック越しに鑑賞可能。さらに10気圧防水性能とインターチェンジャブル仕様のストラップを備えることで、アクティブな使用環境を明確に想定した実用性も確保されている。
サイズ、素材、カラー、ムーブメントという複数の要素を精緻に再構築することで、「ロイヤル オーク オフショア クロノグラフ」は確かな進化を示した。大胆さの中に計算された進化を宿すその姿は、オーデマ ピゲが同コレクションに託してきた思想を完璧に体現。世界中の愛好家たちを確実に魅了するはずだ。
オーデマ ピゲ「ロイヤル オーク オフショア クロノグラフ」 Ref.26238ST.OO.A001VE.02 583万円/自動巻き(Cal.4404)、毎時2万8800振動、約70時間パワーリザーブ。ステンレススチール+ラバーケース(シースルーバック)、カーフレザーストラップ。直径42mm、厚さ15.3mm。10気圧防水。
オーデマ ピゲ「ロイヤル オーク オフショア クロノグラフ」 Ref.26238TI.OO.A001VE.01 583万円/自動巻き(Cal.4404)、毎時2万8800振動、約70時間パワーリザーブ。チタン+ラバーケース(シースルーバック)、カーフレザーストラップ。直径42mm、厚さ15.3mm。10気圧防水。
オーデマ ピゲ「ロイヤル オーク オフショア クロノグラフ」 Ref.26238ST.OO.A001VE.01 583万円/自動巻き(Cal.4404)、毎時2万8800振動、約70時間パワーリザーブ。ステンレススチール+ラバーケース(シースルーバック)、カーフレザーストラップ。直径42mm、厚さ15.3mm。10気圧防水

問い合わせ先:オーデマ ピゲ ジャパン TEL.03-6830-0000 https://www.audemarspiguet.com/ja ※価格は記事公開時点の税込価格です。限定モデルは完売の可能性があります。
Text/三宅裕丈 Photo/高橋敬大(TRS)
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