本年2月、東京の表参道交差点エリアに、「パテック フィリップ ブティック 東京・表参道」が完成した。2002年より骨董通りで時計好きに愛されてきた「スフィア パテック フィリップ ブティック東京」の移転リニューアルとなる最新ブティックは、ジュネーブ本社による“ブティック・コンセプト”に沿う店舗として日本で4店舗目。世界で最も広い面積を誇るという店内を巡った。
ファサードに「KIRIGAMI」のモチーフを採用

日本の“切り紙”からインスパイアしたモチーフで装飾されたブティックの外観が、街に彩りをもたらす。パテック フィリップのエンブレムである「カラトラバ十字」と日本の切り絵が融合したこのモチーフは、これから世界中のパテック フィリップ・ブティックのファサードに採用されるとのこと。

ブティック内に入るとすぐに壮麗なシャンデリアとリボン状の螺旋階段が目に飛び込んでくる。高さ8mの天井から吊るされているシャンデリアのガラスプレートは、高級ガラス製造で知られるイタリア・ムラーノ島の工房で職人により一枚一枚手作りされたものだという。その数、実に755枚というから恐れ入る。螺旋階段もまた見応えのある設計で、支柱を使わず床と壁の2接点のみで支えながら日本の建築基準も満たすという前代未聞の建造物となっている。

珠玉のタイムピースを数多く常設展示
1階(約233平方メートル)に設けられた「ウォッチギャラリー」では、パテック フィリップが手がける珠玉のタイムピースを常時50〜60本展示。「エキスポエリア」ではマニュファクチュールの歴史を語る品々の展示を観ることができるほか、素材も色も多彩なストラップのバリエーションが見比べられるストラップ専用什器を設置。歴史年表を眺めれば、パテック フィリップの理解がさらに深まるに違いない。このほか1階には、バーカウンターや応接スペース3室があり、それぞれに“希少なハンドクラフト・コレクション”の逸品や、それを元にした壁紙などを観て愉しむことができる。



イベントスペースとしての活用を見据えた2階
約130平方メートルの面積を有する2階では、エントランスからバーラウンジまでがオープンスペースに。引き戸で仕切られた2室をVIPルームとダイニングルームとし、特別な日に顧客をもてなす設備を整えた。こちらに置かれる屏風もまた日本の情景をテーマにした“希少なハンドクラフト・コレクション”のモチーフが、日本の伝統的な制作技法によって創作されている。


この広大なブティックは、店内に置かれている装飾品にも要注目だ。ガラスはすべてベネチアンガラスまたはムラーノ島の職人による手作りのガラスを使用。各所に飾られている陶器や磁器、は人間国宝の手による九谷焼、有田焼、鍋島焼など。食器もまた、日本・フランス・イタリアの職人が作り上げたものとなっている。

メゾンの本拠地であるジュネーブに行けば、「パテック フィリップ ジュネーブ本店サロン」「パテック フィリップ・ミュージアム」という素晴らしい施設がある。だが、そこまで行かずともこれからは東京・表参道へ足を運べば、世界最高峰メゾンの最新コンセプトを存分に体感できることになった。比類なきラグジュアリーの世界に触れられる東京の新名所は、時計好きなら一度は足を運ぶべきだろう。

■住所:東京都港区北青山3-5-27
■電話番号:03-5468-1188
■営業時間:午前11時~19時
■定休日:毎月第2・第4火曜日
■完全予約制:予約は電話か下記ウェブサイトにて。
https://patekphilippe-boutique.com/contact/index.html
Text/Daisuke Suito (WATCHNAVI)
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