<WATCHES & WONDERS 2025ほか上半期新作ルックバック>パテック フィリップは「カラトラバ リファレンス96」の最新作やコンプリウオッチが充実

毎年春にスイスのジュネーブで開催される世界最大の新作時計ショー、「ウオッチズ&ワンダーズ」などで発表された2025年発表のコレクションを改めて振り返る。今回は、【パテック フィリップ(PATEK PHILIPPE)】のニューモデルを紹介。

新キャリバーやバリエーション拡充など2025年も多彩な新作群を展開

少量多品種のハイエンドウオッチを展開するスイス時計界の頂点ブランド、パテック フィリップの2025年は質実ともに大充実。時計愛好家が熱狂する96品番の最新作が披露されたほか、ゴンドーロで展開されていた8日間巻きの名機がカラトラバの新型となって登場。2024年に話題を呼んだ角形時計の「CUBITUS」からは早くも40mmサイズが登場するなど、誰の目にも明らかな充実ぶり。改めて王者の貫禄をウオッチズ&ワンダーズの会場で存分に見せてくれた。

 

エレガンスの真髄「リファレンス96」がさらなる洗練とともに復活


パテック フィリップ「カラトラバ」 Ref.6196P 746万円

1932年の誕生以来、丸型ドレスウオッチ不変の定番として世界中の愛好家に親しまれる「リファレンス96」の流れを汲む最新世代。2022年の「5196」製造終了から復活を果たした本機は、プラチナケースにローズゴールドめっき文字盤を合わせた。針とインデックスは18Kホワイトゴールドベースにアントラサイトフィニッシュを施す。65時間駆動の手巻き「キャリバー30-255 PS」を搭載する。

スペック:手巻き(Cal.30-255 PS)、毎時2万8800振動、最小65時間パワーリザーブ。プラチナケース(サファイアクリスタル・バック)、アリゲーターストラップ。直径38mm、厚さ9.33mm。3気圧防水。

 

現代最新の技術で長時間駆動の名機が丸型で登場


パテック フィリップ「カラトラバ8日巻」 Ref.5328 1119万円

2017年でディスコンとなった「ゴンドーロ 5200」に搭載されていた 手巻き「キャリバー28-20 REC 8J PS IRM C J」の2香箱直列連結などの設計を踏襲しながら、機能をさらに発展させた「キャリバー31-505 8J PS IRM CI J」を搭載。シリンバー製のパルソマックス脱進機を組み込み、さらなる安定性を獲得。ケース側面のクルー・ド・パリ仕上げが、エレガントな雰囲気を醸し出す。

スペック:手巻き(Cal.31-505 8J PS IRM CI J)、毎時2万8800振動、最小192時間パワーリザーブ。18Kホワイトゴールドケース(サファイアクリスタル・バック)、カーフストラップ。直径41mm、厚さ10.52mm。3気圧防水。

 

趣深いエナメルダイアルの奥に革新技術を秘める


パテック フィリップ「スプリット秒針クロノグラフ」 Ref.5370 4571万円

7件の特許技術で保護された革新の「キャリバーCHR 29-535 PS」を搭載。「5370」で初となる18Kローズゴールドケースに、ベージュのシャンルヴェ七宝のサブダイアルをセットしたブラウン本七宝文字盤を組み合わせた。3ブレード折り畳み式バックルも特許取得の新タイプだ。

スペック:手巻き(Cal.CHR 29-535 PS)、毎時2万8800振動、最小65時間パワーリザーブ(クロノグラフ非作動時)。18Kローズゴールドケース(サファイアクリスタル・バック)、アリゲーターストラップ。直径41mm、厚さ13.56mm。3気圧防水。

 

グレー・メタライズ・サファイアクリスタル文字盤の圧倒的存在感


パテック フィリップ「レトログラード日付表示針付永久カレンダー」 Ref.6159G 1866万円

2023年発表の「5316/50P」に続き、メタライズ・サファイアクリスタル文字盤を採用。グレーがかった透明のダイアル越しに見えるのは美麗な「キャリバー26-330 S QR」。クルー・ド・パリモチーフのギヨシェ装飾をケースの表と裏に施しつつ、針などに夜光処理を加えて個性豊かに仕上げた。

スペック:自動巻き(Cal.26-330 S QR)、毎時2万8800振動、最小35時間パワーリザーブ。18Kホワイトゴールドケース(サファイアクリスタル・バック)、コンポジットストラップ。直径39.5mm、厚さ11.49mm。3気圧防水。

 

アヴィエーションスタイルにラック・アイボリーが新鮮


パテック フィリップ「カラトラバ・パイロット・トラベルタイム」 Ref.5524 964万円

夜光処理を施した大型の針とインデックスを備え、瞬時でも優れた視認性を提供するデュアルタイム表示モデルの新色。左側面にある2つのタイムゾーン調整プッシュボタンは特許取得のセキュリティー・システムを装備。文字盤6時位置の日付調整は前進、後退のどちらにも対応。

スペック:自動巻き(Cal.26-330 S C FUS)、毎時2万8800振動、最小35時間パワーリザーブ。18Kホワイトゴールドケース(サファイアクリスタル・バック)。直径42mm、厚さ10.78mm。コンポジットストラップ。3気圧防水。

 

縦横サテン仕上げの文字盤に上質感漂う実用コンプリ


パテック フィリップ「年次カレンダー,ムーンフェイズ」 Ref.4946 877万円

日付の調整時期を年1回、2月末日のみにしたメカニズムで1996年に特許を取得した年次カレンダー機構を、直径38mmの18Kローズゴールドケースに搭載。チェストナット文字盤には山東の絹織物を想起させる縦横サテン仕上げを施し、同系色のデニム柄カーフスキンストラップを合わせている。

スペック:自動巻き(Cal.26-330 S QA LU)、毎時2万8800振動、最小35時間パワーリザーブ。18Kローズゴールドケース(サファイアクリスタル・バック)。直径38mm、厚さ11mm。カーフストラップ。3気圧防水。

 

角形時計の新定番に早くも小型のバリエーション誕生


パテック フィリップ「CUBITUS」 (左)Ref.7128/1RG、(右)Ref.7128/1WG 各1213万円

2024年最大の話題となったパテック フィリップ25年ぶりのブランニューコレクションが、第1弾発表作から一気に5mmもサイズダウン。このミディアムサイズは、同スペックながらわずかに厚みを増した「キャリバー6-330 S C/434」を搭載。特徴的な水平エンボス文字盤などは踏襲された。

(共通)自動巻き(Cal.26-330 S C/434)、毎時2万8800振動、最小35時間パワーリザーブ。18Kローズゴールドまたは18Kホワイトゴールドケース(サファイアクリスタル・バック)&ブレスレット。直径40mm(10-4時方向)、厚さ8.5mm。3気圧防水。

 

女性のための「Twenty~4」初の永久カレンダー!


パテック フィリップ「Twenty~4 永久カレンダー」 (共通)Ref.7340/1RG 各1903万円

パテック フィリップ初の婦人用タイムピース・コレクションとして1999年に誕生して以来、初となるコンプリケーションウオッチ。36mm径ケース内に超薄型自動巻き「キャリバー240 Q」を搭載し、3つのサブダイアルで完璧なカレンダー表示を実現する。仕上げの異なる2色の文字盤で展開。

スペック:自動巻き(Cal.240 Q)、毎時2万1600振動、最小38時間パワーリザーブ。18Kローズゴールドケース(サファイアクリスタル・バック)&ブレスレット。直径36mm、厚さ9.95mm。3気圧防水。

 

問い合わせ先:パテック フィリップ ジャパン・インフォメーションセンター TEL.03-3255-8109 https://www.patek.com/ja

◎本記事は『ウオッチナビ 2025 Summer Vol.98』より抜粋・編集しています。価格は記事公開時点の税込価格です。限定モデルは完売の可能性があります。

Text/WATCHNAVI編集部 Photo/Atsuyuki Shimada

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