2019年新作時計を振り返る!! ハリー・ウィンストン、ジャケ・ドロー、グラスヒュッテ・オリジナル編

2019年も残りわずか。今年も新作ウオッチは豊作だったが、とりわけ技術的に評価されており、同時に強い個性を備えている3ブランドに絞り、ニューモデルを振り返ってみようと思う。“キング・オブ・ダイヤモンド”と称えられるジュエラー界の大御所「ハリー・ウィンストン」、複雑機構を数多く生んだ“孤高の天才時計師”の技術を継承する「ジャケ・ドロー」、そして質実剛健なラグジュアリー時計を展開するドイツブランド「グラスヒュッテ・オリジナル」。いずれも特性を活かした新作が世に登場した。

 

<ハリー・ウィンストン>圧倒的な技術力により時計界でも存在感を示す

イストワール・ドゥ・トゥールビヨン 10 Ref.HCOMQT53WW001 9707万5000円/ディファレンシャルギアで連結された4つのトゥールビヨンが、それぞれ反時計回りに36秒で1回転する驚愕モデル。縦39.1×横53.3mmのケースからは、673個のパーツからなるCal.HW4702の精緻なメカニズムを眺められる。手巻き。18KWGケース。世界限定10本。問:ハリー・ウィンストン クライアントインフォメーション TEL.0120-346-376

“キング・オブ・ダイヤモンド”=ハリー・ウィンストンは、煌びやかなレディスウオッチを数多く発表する中、コンプリケーション製作でも芸術性を追求。ブランド史上初めて4つのトゥールビヨンの同時搭載を達成した。あらゆるアイテムに技芸の限りを尽くす同社ならではの1本である。

 

<ジャケ・ドロー>好調のグラン・セコンドから魅力的な新作が続々!

グラン・セコンド クロノグラフ アイボリーエナメル Ref.J007733200 370万7000円/モノプッシュ式のシンプルな外装が特徴的なシリーズ初のクロノグラフは、巧みなエナメル技法で作られた端正な文字盤に複数の機能を搭載。6時位置にある30分積算計と同軸に、レトログラード式のポインターデイトを備える。自動巻き。18KRGケース。直径43mm。世界限定88本。問:ジャケ・ドロー ブティック銀座 TEL.03-6254-7288

2019年は、ジャケ・ドローの代名詞でもある美しい文字盤を持つグラン・セコンドから複数の新作が登場した。センターに秒針を備えたモノプッシャークロノグラフは、時計回りに約30°傾いたオフセンターダイアルデザインの通常版(ステンレススチールモデル)も存在する。美麗なデュアルタイムにも注目!!

グラン・セコンド デュアルタイム オニキス Ref.J016030271 210万1000円/静謐なる雰囲気を醸し出すオニキスダイアルと、象徴的な「8」のデザインにマルチタイム表示を装備。仕上げ分けによって描き出した北極を中心に広がる世界地図と、24時間リングの組み合わせで、基準地の現在時刻を読み取ることができる。自動巻き。ステンレススチールケース。直径43mm。問:ジャケ・ドロー ブティック銀座 TEL.03-6254-7288

 

<グラスヒュッテ・オリジナル>ドイツウオッチの本流は新型ダイバーズで勝負

SeaQ パノラマデイト Ref.1-36-13-01-80-70 155万1000円/30気圧防水を有する新型ダイバーズに、ブランドを象徴するカレンダー機構を備えた自動巻きムーブメント、Cal.36を搭載。100時間パワーリザーブを備え、潜水中でも確実に時を刻む。グリーンのスーパールミノバを大胆に使った視認性の高い文字盤デザインも大きな特徴だ。ステンレススチールケース。直径43.2mm。問:グラスヒュッテ・オリジナル ブティック銀座 TEL.03-6254-7266

2019年のグラスヒュッテ・オリジナルは、5つ目のコレクション「スペシャリスト」を発表。その第1弾を飾る「SeaQ」は、50年前に製造していたダイバーズウオッチをベースに考案されたモデルとなる。今後もプロユースを想定した新型が拡充される模様とのこと。

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