軍用ダイバーズを起源とするパネライが、コレクション性の高い限定モデルを発売

イタリア生まれのセンスある時計らしく、「パネライ」は世界中の伊達男を魅了してきた。近年は時計界に“デカ厚”と呼ばれたビッグサイズブームを巻き起こし、かつては同国海軍の潜水部隊に使われたという軍事シークレットの存在として、独自性の強いブランドとして君臨している。そうして本物志向の心を掴み、その愛好家たちを指す“パネリスト”という造語まで登場。そんな彼らも熱視線を送るのが、ユニークな文字盤を持つ世界限定1000本の希少な新ラジオミールだ。

パネライ「ラジオミール カリフォルニア-47mm」

1936年製の試作「ラジオミール」を現代技術でリプロダクション

パネライの軍用時計としての歴史は第二次世界大戦前まで遡る。イタリア国防省が同社に対し、海軍の潜水部隊が着用できる防水時計の開発を要請。そこで1936年、視認性の高い蛍光物質「ラジオミール」を使ったダイバーズウオッチのプロトタイプの完成にこぎつけた。海中の水圧に耐える防水性能、ミッションをスムーズに行うための夜光機能という、海軍のリクエストに応えた本作をベースとする「ラジオミール」は、敵艦隊に対して有効な攻撃を加える特殊潜水工作員の装備品として認められたのだった。

「ラジオミール カリフォルニア-47mm」は、パネライがダイバーズブランドとしてスタートするきっかけになった、1936年製の試作ラジオミールを再現したもの。ローマ数字・アラビア数字・バーのアワーマーカーをミックスした特徴的なデザインは「ユニークダイアル」と呼ばれ、潜水工作活動をするダイバーが海中で上下を見失わないために考案されたといわれている。また、軍事機密という背景からブランド名を文字盤上に印していない。これもオリジナルモデルに倣ったディテールだ。そして経年変化したかのような味わいのブラウンを使ったグラデーション(シェイデッドブラウン)ダイアルに仕上げ、風防はあえて樹脂素材から成るプレキシガラスを、ステンレススチールケースにはビンテージ加工を施し、幅広のカーフストラップも年代モノのような質感の表面にするなど、当時の時計の雰囲気を現代技術を駆使して表現している。

マニュファクチュールムーブメント「キャリバーP.3000」

オリジナルモデルと同仕様とするためにムーブメントはヒストリカルな手巻き式の「キャリバーP.3000」が採用された。テンプの存在感が大きい本設計は、高い堅牢性と高精度を誇るため、タフさが求められるダイバーズに打ってつけといえる。シースルーバックからはダイナミックなテンプの駆動を楽しむことができる。主ゼンマイを格納する香箱を2個備えており、実用的な3日間パワーリザーブを確保している。

パネライ「ラジオミール カリフォルニア-47mm」Ref.PAM00931 105万6000円/手巻き(自社製Cal.P.3000)。毎時2万1600振動。3日間パワーリザーブ。エイジング加工を施したAISI 316L ポリッシュステンレススチールケース(シースルーバック)。カーフストラップ。直径47mm。10気圧防水。世界限定1000本

 

問:オフィチーネ パネライ TEL.0120-18-7110
https://www.panerai.com/

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