1990年代のG-SHOCKブームを体感した人ならば、「フロッグマン」という名を見ただけで身震いしてくるに違いない。極地仕様のマスター・オブ・Gシリーズの原点となった耐衝撃ダイバーズウオッチ。この特別なシリーズの最新仕様であるアナログモデルに、いま注目が集まっている。
表示が針に変わると広がる可能性は無限大
1993年に誕生したフロッグマンは、G-SHOCK初のISO準拠潜水用防水ダイバーズとして異彩を放ち続けてきた。その独自性は1990年代のブームでつねにレアモデルの話題の中心になり、2000年代からは屈強スペックのモデルばかりが揃う「マスター・オブ・G」の代表として度重なる進化を遂げてきた。そうした系譜の最先端に位置するのが、“アナフロ”こと、フルアナログ表示の「フロッグマン」である。
シリアスな潜水作業の現場では、もしかしたらデジタル表示の方が実用的かもしれない。だがアナフロには、また別の魅力が備わっている。それがフロッグマンの上質化だ。デジタルとアナログの大きな違いは、もちろん針。10万円を超えるフロッグマンであれば、針の取り付けも職人が手作業で行う。また針で示すには時字も必要なので、デザイン面で考える要素が増える。表示の配置、仕上げの模様、針の形など検討項目は倍以上だ。逆を言えば、ここまで考える余地があるため可能性は無限大。ロイヤルネイビーモデルの重厚な世界の再現も、アナフロ以外にはあり得なかっただろう。
かつてプレ値で取引されたフロッグマンは、いま価格に見合う実力をつけて進化を果たした。そして、また新たな価値を創造しようとしているアナログフロッグマンの今後に期待したい。
カーボンモノコックケースで実現した最新「アナログフロッグマン」驚愕のディテール
初代から受け継ぐアシンメトリーデザインと、ISOの規格に準拠した200m潜水用防水ダイバーズスペックをアイコンにするフロッグマンのフルアナログ仕様。着用に耐えるサイズでのスペックの保持と針によるアナログ表示の両立には、裏蓋を持たない「カーボンモノコック構造」が貢献。さらにカーボンコンポジットバンドも初採用した本機は、多層積層ベゼルなどと合わせてカーボンの織り柄を時計全体で楽しめる。
なぜフルアナログが特別なのか
強烈に腕時計好きを意識したアナログ表示
カーボンモノコック構造で丸型を強調した外装と、多針文字盤を実現したフルアナログのフロッグマン。これまでのG-SHOCK唯一のダイバーズに昨年から加わった新型の可能性は、既存のデジタル表示モデルとは一線を画す。その一端を垣間見られるのが上の限定だ。
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