カシオ（CASIO）の誇る先進技術を持って製作されるエレガンススポーツウオッチ「オシアナス（OCEANUS）」は、個性を求める大人の時計としてやビジネスユースの一本としても好評を博している。その最新作となる2つのコレクションは、日本の伝統との共演から生まれた“美貌”のスペシャル限定ピースである。
精緻な金銀の連なりはゆらめく水のごとし
厚さ9.3mmの薄型設計にブルートゥース対応の電波ソーラーモジュールを組み込んだオシアナスの最薄モデルから、ふたつの限定バージョンが登場した。ひとつは、京蒔絵師が山形カシオの製造現場に出向いてベゼルと文字盤を仕上げた「プラチナ蒔絵」で、プラチナ粉のみ（「蒔きぼかし金線波文」）とプラチナ粉＋金粉（「蒔きぼかし抜描波文」）の2種類が発売される。
オシアナスは2004年の誕生から機能面での技術進歩と足並みを揃えて、長らく色彩表現について絶えず研究開発を続けてきた。今回の「蒔絵」は、以前に発表された「江戸切子」モデルが好評を博しての第2弾となるわけだが、実は耐久性の問題から漆を使わず別の材料を開発し、プラチナ粉と金粉をベゼルと文字盤に美しく固着させたこだわりの仕様である。
デザインコンセプト：「蒔きぼかし抜描波文」
デザインコンセプト：「蒔きぼかし金線波文」
極限まで追い込んだ薄さに新たな素材と色の表現を
もうひとつのニューコレクションが、“阿波藍”とも呼ばれる徳島藍を沈澱法で顔料化し、白蝶貝に着色した意欲作。光を透過する必要のあるインダイアルも白く着色を施した白蝶貝で統一し、もはやソーラーウオッチを超越した文字盤の質感を獲得した。
理想の淡い色彩を作り出すために、顔料化と着色という手段へとたどり着いた。染まらないシェル素材に対し、見事に天然藍を取り入れた技術力には脱帽である。また、極薄設計の白蝶貝がセットされたインダイアル（ソーラーパネル部）のみで、ハイブリッド電波モジュールを動かす十分な電力量の確保に成功した。これにより、オシアナスで初となる全面白蝶貝という点でも意義深い一本である。
なおプラチナ蒔絵モデルと同じく、外装素材にチタンを採用。細かな作りのブレスレットとともに軽快な装着感を実現している。スマートフォンの専用アプリケーションで簡潔に調整できる多針文字盤の実用性も十分で、時計としてのスペックは申し分なし。まさしく日本の伝統とハイテクの技術を融合させた腕時計といえる。
問い合わせ先：カシオ計算機 お客様相談室 TEL.03-5334-4869 https://oceanus.casio.jp/