ドイツらしい質実剛健な時計作りで知られる【ジン（SINN）】が、個性の異なる3タイプの新型クロノグラフをリリースした。高性能なスペックを有するほか、文字盤から外装までデザインにこだわった名品揃いであり、注目に値する。
計器式クロノグラフの意匠を継ぐ358シリーズにスクラッチ加工ダイアルをセット
新作「358.SA.FLIEGER.DS」は、クロノグラフのトラディショナルなデザインを踏襲する縦3つ目ダイアルのモデル。ジンが以前から採用している手作業によるスクラッチ加工を施した文字盤がセットされており、一品モノのハンドメイドとしての魅力がある。光のニュアンスで様々な表情を見せるのも特徴だ。一方で、視認性の良さを失っていないのが実にジンらしい。
ケースは直径42mmのステンレススチールで、サテン仕上げを施すことでシックかつエレガントな雰囲気を獲得。精度の安定と風防の曇りを防止するジン独自の「Ar ドライテクノロジー」を搭載するほか、厚さ5mmのソリッドガラスから削り出されたボックス型サファイアクリスタル風防が備え付けられている。10気圧防水の耐圧性能や日付＆曜日表示など、スペックもデザインもデイリーユースしやすい一本と言えよう。
ダークブルーのダイアルにアイボリー色の夜光を合わせてレトロなスタイルに
こちらも358シリーズの新バリエーションで、サテン加工のステンレススチールケースにサンレイ仕上げのダークブルーダイアルをセレクトしたエレガントなクロノグラフ。時分秒針のほかに、アラビア数字とスクエアのインデックスにアイボリーカラーの夜光を備えることで、ヴィンテージ調のデザインにまとめられている。
本機も「Ar ドライテクノロジー」、傷に強いサファイアクリスタル製の風防とシースルーバック、高性能な自動巻きのキャリバーSW500、DIN8310に準拠した負圧耐性といったスペックを有する。インダイアルはそれぞれ、30分積算計（12時位置）、12時間積算計（6時位置）、スモールセコンド（9時位置）の役割を果たす。本機は5連ブレスレット仕様のみの設定。
ブラック・ホワイト・レッドで精悍な外観を形成したリミテッドピース
ニューモデル「144.ST.S.JUB.II」は、ジンの創立60周年を記念して600本のみ生産されるレアピースである。創立当時、最初に発表したコレクションである144シリーズをベース機としている。最高品質の904Lステンレススチールを使ったケース＆ブレスレットにブラック・ハード・コーティングを施すことで、優れた耐傷性を実現するとともに力強いイメージを与えるデザインを生み出した。文字盤もブラックに仕上げ、クロノグラフの積算時間を表す上下インダイアルをホワイトに、クロノグラフに関係する3本の針にレッドを配色するなど、スポーティさもプラスされている。
またこのブラックダイアルには、時速を算出するタキメ ータ ーのほかに、簡易的に脈拍数が計れるパルスメーターの表示も装備。オリジナル技術「Ar ドライテクノロジー」や20気圧防水、サファイアクリスタル風防といったプロフェッショナルスペックを誇る。さらに自分で交換できるシリコン製ストラップや専用収納ボックスが付属するなど、アニバーサリーモデルらしい特別仕様となっている。
問い合わせ先：ホッタ TEL.03-6226-4715 https://sinn-japan.jp/
Text／WATCHNAVI編集部