ドイツのプロダクトに対して、質実剛健というイメージを抱く人は多いはずだ。とくにクルマのジャンルには名高いメーカーが揃っており、これに匹敵する産業に時計がある。プロフェッショナルウオッチブランド「ジン（SINN）」は、とりわけドイツらしい哲学と高い技術を持つ存在といえ、最新作「U1.DS」ではさらに一点一点に“個性”を与えることで唯一無二のダイバーズとして仕上げている。
手作業によるスクラッチ加工が施された文字盤をセット
正式には「ジン スペツィアルウーレン」（ドイツ語）と名乗り、日本語に訳すと「ジン特殊時計会社」となるジンは、そのネーミング通り、極めて専門性が高く、ハイスペックな時計をラインナップしている。その一方で、時計好きからも称えられるような個性豊かなコレクションも輩出。2020年発売の「EZM3.F.V」などは、その典型的な例といえるだろう。
2021年のニューモデル「U1.DS」は、この「EZM3.F.V」の“個性”だったスクラッチ加工ダイアルの技術を用いたリミテッドエディションである。職人が手作業で一点ずつ傷加工を行い、独特なヴィンテージの風合いに仕上げたダイアルを備えている。
ベースモデルは、ジンの人気ダイバーズ「U1」。非磁性と海水耐性を高次元で併せ持つドイツ潜水艦の鋼鉄Uボート・スチールから、ケース＆リューズを製造している。さらに硬度を高めるテギメント加工を行うことで、傷がつきにくい外装とした。優れたホールドと堅牢性を両立するステンレススチール製ブレスレットにも同じくテギメント加工を施し、デザインの統一感と美しさの持続性も求めた。
また、世界最高峰のダイバーズであることを示すべく、船級・認証機関「DNV GL（旧ゲルマニア・ロイド）」により1000mまでの耐圧性のテストに加え、欧州潜水器具規格に準拠した耐温度性と機能性の検査・認証を受けている。過酷な環境においても確実に機能することを追求し、これらを実施している時計ブランドは数少ない。ジンはまさしく、プロフェッショナル用の特殊時計を製造しているのだ。
問い合わせ先：ホッタ TEL.03-6226-4715 https://sinn-japan.jp/
Text／WATCHNAVI編集部