ドイツのウオッチブランド「ジン(SINN)」は機械式時計を中心に、プロフェッショナルスペックのコレクションを数多くラインナップしている。そのような背景もあって本格派を好む男性に支持を集めており、最新作も実用性に富んだ顔ぶれが揃った。中でも希少な限定モデル3本を紹介しよう。
〈日本限定100本〉パイロットウオッチ「EZM3.F.V」
スクラッチ加工による一点モノのダイアルをセット
ミッションタイマー、EZMシリーズでも人気の高い「EZM3.F」をベースに、経年変化したような特殊な文字盤をセットしているのが「EZM3.F.V」。瞬間的に時刻を読み取れる明瞭なデザイン、「マグネチック・フィールド・プロテクション」の採用による8万A/mの耐磁性、特殊オイル「66-228」で-45℃~+80℃の環境下でも精度を保証するなど、通常の機械式時計にはない高機能を備えているのが特徴だ。
ちなみにリューズが9時側にある理由は、重火器などを装備した際にひっかからないよう安全性を求めたアイデア。こうしたディテールの配慮こそ、ジンのこだわりのひとつといえる。
そして「EZM3.F.V」の個性的な文字盤は、一点ずつスクラッチ加工を行うことでヴィンテージルックに仕上げている。その加工後に夜光付きのインデックスを加えているため、優れた視認性が確保されている点も見逃せない。
またケースは直径41mm、厚さ11.7mmという比較的に扱いやすいサイズになっており、フィット感も良好。ラグの長さも最適化されているため、腕が細めの人であっても装着しやすいだろう。クラシックデザインのカウレザーストラップは肌触りがよく、しなやかな風合いで実用的でもある。
質実剛健なジンのイメージを脱却する“個性派”として、今回紹介している中でWATCHNAVI編集部がもっとも熱視線を送る一本だ。