時計の本場スイス・ジュネーブで行われた時計界のアカデミー賞「GPHG」の受賞モデルが11月初旬に発表された。こちらの総合グランプリに輝いたのは、もはやノミネートの常連、ブルガリの複雑時計だった！
腕時計の未来を切り拓く革新性に賛辞を送りたい
ついに極まったブルガリのマニュファクチュールウオッチメイキング。そう言っても過言ではないだろう。2014年に初披露した超薄型ウオッチ「フィニッシモ」開発が、その革新的な薄型設計のソリューションを完全に確立した永久カレンダー機構を持って、ジュネーブ・ウオッチ・グランプリの大賞に輝いたのだ。
2017年、2019年のダブル受賞、そして前年の「ブルガリ アルミニウム クロノグラフ」でのアイコニック賞の受賞を経て、辿り着いた栄冠。ジャン-クリストフ・ババンCEOの時計への情熱には、改めて感服するほかない。
部門賞では、グランドセイコーが日本勢で初めて主要な賞を獲得した点にも注目したい。グローバルブランド戦略と、世界を圧倒する技術開発力・高品質が、ここにきて俄然スピード感を増している印象。まさに世界に誇れる日本のタイムピースを、大舞台で証明してみせた。
世界各地を代表する審査員の目は、いきなり大ヒット作のクロノマスター スポーツから、トレンドカラーをまとったオーデマ ピゲの大定番、要注目のシガデザインまで、広範にカバー。これらさまざまなライバルを抑えてのブルガリの受賞に、改めてCongratulations!
約7年に及ぶ「フィニッシモ」開発の成果が最高の栄誉となって結実
ブルガリ「オクト フィニッシモ パーペチュアル カレンダー」Ref.SAP103200 716万1000円（予価）
閏年表示まで備えた永久カレンダーにして、ケース厚5.80mmに抑えた超薄型コンプリケーション。デザインの余裕まで感じさせるレトログラードデイトも備えたキャリバーは408以上のパーツを2.75mmの厚さに収め、60時間パワーリザーブも確保。自動巻き。チタンケース。
＜その他の主な受賞モデル一覧＞
メンズ賞
グランドセイコー「ハイビート 36000 キャリバー9SA5」
メンズコンプリケーション賞
MB&F「LMX チタニウム」
アイコニック賞
オーデマ ピゲ「ロイヤル オーク“ジャンボ” エクストラ シン」
トゥールビヨン賞
ドゥべトゥーン「DB カインド オブ トゥー トゥールビヨン」
クロノグラフ賞
ゼニス「クロノマスター スポーツ」
ダイバーズ賞
ルイ・ヴィトン「タンブール ストリート ダイバー スカイライン ブルー」
チャレンジ賞
シガ デザイン「ブルー プラネット」
レディス賞
ピアジェ「ライムライト ガラ プレシャス レインボー」
Text／WATCHNAVI編集部
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