パルミジャーニ・フルリエが、昨年に新シリーズ「トンダPF」を発表。この新作を仕掛けたのは、かつてブルガリの時計責任者を経験してきたグイド・テレーニ氏である。彼の狙いがどこにあるのか、新作から読み解いてみよう。
新CEOのもと大幅にクオリティがアップ
博物館級のクロックやオートマタなど歴史的名品の修復で名を馳せ、“神の手を持つ”と呼ばれた天才時計師ミシェル・パルミジャーニが、自らのブランドを設立したのは1996年。以来、工芸品のように精緻で優雅な作品を数多く発表してきた。
転機となったのはブルガリの時計責任者で、オクト フィニッシモの生みの親のひとりだったグイド・テレーニ氏が新CEOに就任したこと。創業25周年に際して加わった「トンダPF」は、その最初の成果といえる。
新しいトンダ PFの文字盤は、フルスペルの従来ロゴが消えた。これは今後、新しいPFロゴだけでブランドが認知できるよう力をつける、という決意表明でもある。4種類のラインナップは、いずれも壮麗なギヨシェダイアルや自社製キャリバーを与えられ、飛躍的なクオリティアップが図られている。
新しいトンダPFで一番ベーシックな2針モデル。段差部に配されたインデックス、スケルトン針など、シリーズ共通の意匠を調和させ、ピュアな美しさを体現。プラチナ製のマイクロローターがゼンマイを巻き上げる超薄型ムーブメント搭載。SS。
問い合わせ先:パルミジャーニ・フルリエ TEL.03-5413-5745
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