100％ジュネーブメイドを掲げる、1995年創業の高級時計ブランド【ロジェ・デュブイ（ROGER DUBUIS）】。日本にもファンが多く、今回は世界的な日本人アーティスト、空山 基氏との共同制作で新作「エクスカリバー モノバランシエ ソラヤマ」を誕生させた。価格は803万円（税込）で、日本限定28本。
「セクシーロボット」や「AIBO」を手掛けた空山氏の感性を存分に表現
ロジェ・デュブイのコラボレーションパートナーを務めた空山 基氏は、女性の人体美をロボットで表現する「セクシーロボット」シリーズ（1978年〜）をはじめ、世界中で評価される多数のアートを生み出してきた現代美術家。コラボレーションワークでも空山氏がコンセプトデザインを手がけたエンターテインメントロボット「AIBO」（1999年）など、これまでにいくつもの話題作を発表してきた。
新作「エクスカリバー モノバランシエ ソラヤマ」は、2022年発表の新しいスケルトンムーブメントを搭載する「エクスカリバー モノバランシエ」がベースとなっている。
「アート作品でもコラボレーションワークでも、基本的にすべては『セクシー』であることが絶対条件。このモデルのスケルトン文字盤もそうだし、そこから透けて見える歯車の動きは実にセクシーだね」
と空山氏は本機について語っており、コラボのスタート時点から両者の親和性が高かったことがうかがえる。
一番の見どころは文字盤のマイクロローター
「エクスカリバー モノバランシエ ソラヤマ」で主役となるのは、ストッキングの視覚効果からインスピレーションを得た、文字盤左上の存在感あるマイクロローターだ。空山氏はセクシーロボットで表現される艶やかな光とその動きを文字盤上で再現すべく、マイクロローターを再構築し、フリンジサファイアガラスと精緻なエングレービングが施された動くメタリックパーツによって生み出されるモアレ効果を実現。モアレ効果とは、2本の線または格子が重なりで生じる光学的効果であり、今回の実現のため開発に一年以上の時間をかけたという。
「腕時計でこんな表現にこだわる人なんていなかったはずだよ。構造的にはまず無理だろうなと思っていたんだけど、ロジェ・デュブイの優れた職人が実現させてしまった（笑） 性能に妥協することなく、これほどまでに表現力の高い傑作を実現し、さらに限界に挑戦してモアレを作り出したことには感動すら覚える」
と空山氏は話す。間違いなく本機一番の見どころと言っていい。
最高品質を保証するジュネーブ・シールを取得
空山氏の感性とロジェ・デュブイの技術の合作である本機は、オリジナリティあふれるディテールを随所に備える。アイコンのスターシグネチャーは、シャープなラインとアングルで構成される従来のスタイルに対し、空山氏は曲線と丸みを際立たせて、最大限の輝きを放つようにデザイン。星の中心部の形状も、従来の円形から五角形にアレンジされている。またチタン製のケースとブレスレットは、ロジェ・デュブイ史上初となるフルポリッシュ仕上げとすることで、スペシャルピースとしての価値と高級感の獲得に貢献している。
「エクスカリバー モノバランシエ ソラヤマ」も当然ながら、スイスのジュネーブに製造拠点を持つ限られたブランドだけが認定を受けられる最高品質の証、ジュネーブ・シールを取得。28本のみ製造され、日本国内でのみリリースされる。
問い合わせ先：ロジェ・デュブイ TEL：03-4461-8040 https://www.rogerdubuis.com/jp-ja
Text/三宅裕丈
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