ハイブランドの新星クロノメトリー・フェルディナント・ベルトゥーGMが語る「マリンクロノメーター」にこだわる理由

最新作で改めてアピールした独創性

左からCal.FB-T.FCを搭載したRef.FB 1.3/税抜3158万円(プラチナケース/50本限定)、Ref.FB 1R.6-1/税抜2929万円(3浸炭ステンレススティールケース/20本限定)、Ref.FB 1R.5/税抜3075万円(パティナブロンズケース/5本限定)。Ref.FB 1R5は、レギュレーター表示機構を備えたCal.FB T.FC.R搭載の新作だ。

–今年はSIHHでレギュレーターウオッチを、バーゼルワールドではわずか5本の限定モデルを発表しましたが、これを製作した経緯を教えてください。

「SIHHで発表したレギュレーターは、フェルディナント・ベルトゥーの作品No.7がモチーフ。パワーリザーブの表示や、トゥールビヨンでのセンターセコンド針など、愛好家の方にこそ伝わるユニークなメカニズムで作られています。
そして、これを限定仕様にしたのが、バーゼルワールド発表作。緑青を帯びたケースは、1785年にベルトゥーのマリンクロノメーターを積んで航海に出て、1788年にオセアニアの海に消えたラ・ペルーズ伯の沈没船で発見された六分儀に由来します。限定数の5本は、沈没した際に失われたとされる5つのマリンクロノメーターへのオマージュでもあります」

–最後に、なぜSIHHとバーゼルワールドの2つに出展したのか。その理由を聞かせてください。

「まず、クロノメトリー・フェルディナント・ベルトゥーは素晴らしいウオッチブランドなので、ぜひ多くの人に見て欲しいという思いがあります。SIHHとバーゼルワールドでは、ブースに訪れる人々の層も全く違うので、その全く性質の異なる時計関係者に披露することが重要だと思いました。今年は、この2つのイベント以外にもドバイとメキシコの見本市にも出展するなどして、まずはブランド認知を進めたいと思っています。
私たちの製品は少量生産ですし展開店舗も全世界で10もありません。こうした希少性を理解していただける方と新しく出会えることが、現在の私たちの楽しみになっています」

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