シン・国産時計【カシオ(CASIO)】編 vol.1 ―― G-SHOCKの外装カラーは伊達じゃない!! 日本が誇る4大ウオッチメーカーの重要人物をルポ

 

安定感を実現した高い技術のIP加工

一方、メタルベゼルがセットされた人気の「G-SHOCK GM-2100シリーズ」では、カシオ自慢のIP加工技術のレベルの高さと同時に、手の取りやすいプライスのG-SHOCKで実現していることに驚かされる。

(齊藤さん)「ゴールドやシルバーなど、“よく見る”色は比較的簡単ですが、赤や緑などは色出しが困難。イオン化させる媒介となる材質の選びやIP色の皮膜が、G-SHOCK水準の耐摩耗性をクリアするのに大変時間がかかるのです」

G-SHOCK「GM-2100N-2AJF」2万8600円

近年人気を集めるオクタゴンフォルムベゼルの新定番に、質感を高めるメタルカバードのバリエーションが登場。これまで樹脂で行ってきた色彩の豊かさを、メタルでどこまで出せるかに注力した。写真のブルーグレーの色出しは困難ながら、耐摩耗性をクリアしてベゼルにも着色。グリーンモデル(GM-2100B-3AJF)とレッドモデル(GM-2100B-4AJF)には、ダークグレーの蒸着処理を施している。

スペック:クオーツ。樹脂ケース&バンド、ステンレススチールベゼル(ブルーIP加工)。縦49.3×横44.4mm(厚さ11.8mm)。質量72g。20気圧防水。

GM-2100シリーズ/搭載機能一覧
●耐衝撃構造(ショックレジスト)
●ネオブライト
●ワールドタイム
●ストップウオッチ
●タイマー
●時刻アラーム・時報
●ダブルLEDライト(ホワイト色)
●フルオートカレンダー
●操作音ON/OFF切替機能
●12/24時間制表示切替
●針退避機能

 

《取材協力者》
カシオ計算機株式会社 技術本部 開発推進統轄部 プロデュース部 第一企画室 室長/齊藤慎司さん

1998年入社。BABY-Gの企画やエディフィスなどの一般時計企画を経て、2007年よりG-SHOCKの企画を担当。2019年より全ブランドの商品を統括し、カシオの腕時計の舵取りを仕切るキーパーソンでもある。

 

問い合わせ先:カシオ計算機 お客様相談室 TEL.03-5334-4869 https://gshock.casio.com/jp/

Text/高村将司 Photo/唐澤光也(RED POINT)

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