ブレスやベルトを交換する際には「バネ棒はずし」を使ってバネ棒を片方ずつ着脱していきますが、作業が細やかで気をつかうし、なにより面倒なもの。そんな際に役立つのが、「両つかみ式バネ棒はずし」というグッズです。以前ご紹介した棒状のバネ棒はずしと違って、大切な時計のラグを傷つけてしまう心配も少なく、不器用さんでも作業がしやすい秘密道具です。
これさえあれば着脱もスムーズかつ安全両つかみ式バネ棒はずしとは、バネ棒はずしの二股先端部を両端に装備した工具(ただし、バネ棒はずしの二股先端部を使用するタイプの時計にのみ使用可能)。本体を軽く握るように操作するだけで、ピンセットで挟むように左右からバネ棒をつまんで着脱ができる便利な操作性を持っています。
使い方は簡単で、まずアーム横のネジで左右の刃先が同じ長さ(高さ)になるように調整(写真①)。次に、刃先の幅が時計のラグ幅と同じなるよう、器具中央のネジで調整します(写真②)。
あとは刃先をラグの内側からバネ棒の肩部分に差し込んで、本体を軽く握るだけ(写真③)。刃先がスライドして簡単にバネ棒が左右ともはずれるので、本体を握ったままそっとブレスやベルトを引き抜いていきます(写真④)。取り付けの際は、逆の手順で行います。
サイズ合わせなど初期調整(写真①②)は少し手間ですが、一度調整しておけば同じ時計には何度でも使用が可能です。価格は1~3万円前後とやや高価ですが、これさえあれば交換作業はわずか数秒で完了。バネ棒も常に左右から挟んで固定されているので、片方ずつはずす際のように飛び出し事故の心配もありません。
服装に合わせて、そのつど時計のベルトやブレスも付け替えてコーデを楽しみたい、という方には特に重宝すること間違いなしなので、購入を検討してみてはいかがでしょうか。
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