試着レビュー/ブランド初となる機械式クロノグラフからダイヤモンド&ブルーサファイアのラグジュアリーウオッチまで【グランドセイコー】2023年注目の新作3選

グランドセイコー(GRAND SEIKO)】からニューモデルが発売開始された。

ブランド初の機械式クロノグラフムーブメントを搭載する「グランドセイコー エボリューション9 コレクション テンタグラフ」は、181万5000円(税込)。プラチナケースに幻想的な白樺林の情景を描いた「マスターピースコレクション 手巻スプリングドライブ 彫金 限定モデル」は、951万5000円(税込)の世界限定50本。266石のダイヤモンドと27石のブルーサファイアを用いた「マスターピースコレクションスプリングドライブ 8Days ジュエリーウオッチ 限定モデル」は、3080万円(税込)の世界限定8本。

グランドセイコー初の機械式クロノグラフ

↑ボリュームのあるケースだが、ブライトチタン製とのことで軽快にフィット。立体的なアプライドインデックスのため、クロノグラフでも視認性が高い。ベゼルにブラックセラミックを使用し、モダンなデザインにまとめている

 

「グランドセイコー エボリューション9 コレクション テンタグラフ」は、ブランド初の機械式クロノグラフだ。深みのあるブルーの文字盤は、本機が組み立てられる「グランドセイコースタジオ雫石」から臨む雄大な岩手山にヒントを得て、山肌のようなパターンを施している。

ケースからブレスレットまで堅牢かつ軽量なブライトチタン製で、これらの外装とブラックセラミックベゼルが調和。「グランドセイコー」ならではの品格漂うスポーティな佇まいとしている。

文字盤上の情報量が多いものの、針とインデックスの高さとレイアウトも絶妙で、時刻の読み取りをスムーズに行える。またサブダイアルは時刻表示部よりも一段下げた二層構造の設計となっており、視認性とデザインを追求している。

“テンタグラフ”と名付けられたキャリバー9SC5を搭載

本機は、2020年発表の高精度と無駄の少ないエネルギー効率を誇るハイビートキャリバー9SA5をベースとする、“テンタグラフ”と名付けられた新開発の「キャリバー9SC5」を搭載。伝達効率を飛躍的に高めた革新的機構、「デュアルインパルス脱進機」とツインバレルの連動により、毎秒10振動による計時精度に加え、最大で約72時間のロングパワーリザーブを実現。さらに開発を機に設定されたシリーズ独自の機械式時計用精度規格をクリアしている。

「グランドセイコー エボリューション9 コレクション テンタグラフ」 Ref.SLGC001 181万5000円/自動巻き(自社製Cal.9SC5)、毎時3万6000振動、72時間パワーリザーブ。ブライトチタンケース(シースルーバック)&ブレスレット、ボックス型サファイアクリスタル風防(内面無反射加工)。直径43.2mm、厚さ15.3mm。10気圧防水。2023年6月9日(金)発売。

 

プラチナケースに白樺林の情景を描いた限定モデル

高級腕時計工房であるマイクロアーティスト工房で作られた独創的なムーブメントを搭載する「グランドセイコー マスターピースコレクション」からは、信州・北八ヶ岳の八千穂高原に広がる白樺林の情景を優美なプラチナケースに表現した「マスターピースコレクション 手巻スプリングドライブ 彫金 限定モデル」が登場。

ケースからベゼル、ラグまでプラチナ素材の部位には、熟練の技術を持つ職人が手作業で彫金を施し、時計全体が白樺の美林のように見える荘厳な雰囲気を演出。同じく白樺林をモチーフとする文字盤は、ロゴや目盛りなどを印刷でなく凹凸でデザインし、美しい銀世界を表現している。時分針とインデックスは14Kホワイトゴールド製で、6時位置に配されたSDマーク(Special Dial=ゴールドインデックス採用の文字盤)が、本機の特殊性を証明している。

仕上げも美しい高機能ムーブメント、キャリバー9R02

本機に採用されるムーブメントは、2つの動力ゼンマイを有するデュアル・スプリング・バレル機構と、独自のトルクリターンシステムを組み合わせて、最大84時間の持続時間が実現したスプリングドライブ、キャリバー9R02だ。時計本体の美しさと呼応するように、ムーブメントを構成するパーツの稜線や端面、ねじ穴の周囲などに職人の手作業による鏡面仕上げが施されており、シースルー仕様のケースバックからは、その優美な姿を心ゆくまで鑑賞できる。18Kイエローゴールド製のプレートには、通常、“Micro Artist”の文字が刻印されているが、購入者は任意の文字にカスタマイズすることも可能。本機は世界限定50本で、国内ではその内の25本が販売される。昨今の世界的なグランドセイコー人気を考えると、発売直後に即完売となる可能性は高そうだ。

グランドセイコー「マスターピースコレクション 手巻スプリングドライブ 彫金 限定モデル」 Ref.SBGZ009 951万5000円/スプリングドライブムーブメント(Cal.9R02)、84時間パワーリザーブ。プラチナ950ケース、クロコダイルストラップ。デュアルカーブサファイアガラス(内面無反射加工)。直径38.5mm、厚さ9.8mm。2023年6月9日(金)発売。世界限定50本(国内25本)。

 

“獅子”をテーマとしたラグジュアリーウオッチ

「グランドセイコー」は1960年の初代モデルの誕生以来、最高峰の腕時計を目指す意志の表現として、百獣の王と称される獅子をブランドのシンボルに用いてきた。この獅子を題材に、ブランドを象徴する色彩のブルーをキーカラーとして、約300石のダイヤモンドとブルーサファイアでラグジュアリーに仕上げたのが「グランドセイコー マスターピースコレクション スプリングドライブ 8Days ジュエリーウオッチ 限定モデル」だ。プラチナ製のケース上面には112石のダイヤモンドが埋め込まれ、60石のダイヤモンドで構成されるベゼルを備えた本機の輝きは眩いばかりで、その高級感と存在感は圧倒的。獅子の研ぎ澄まされた爪の輝きを表現するため、ケースのラグにもダイヤモンドがあしらわれ、ケース3時位置のリューズにもブルーサファイアが1石セッティングされる。18Kホワイトゴールド製の文字盤中央には、獅子の毛並みを表現したブルーの白蝶貝を採用し、この優雅なサークルを囲むように、バケットタイプのブルーサファイアとダイヤモンドをセット。ブルーサファイアは時を示しており、12時位置に3石を使い、3時・6時・9時位置にはわずかに幅広のサファイアを採用することで、判読性を向上させている。このダイヤモンドとブルーサファイアは分目盛りとしても機能し、華やかさと実用性の両立も本機の見所のひとつといえる。文字盤外周にもダイヤモンドとブルーサファイアは隙間なくあしらわれているが、これらは熟練した職人の丁寧な手作業によるものとなる。

生産数は世界でわずか8本という希少性

本機には、マイクロアーティスト工房が手がけるスプリングドライブムーブメント、キャリバー9R01を搭載。通常、一つしか設けない動力源となるゼンマイを納める香箱を、3つ配することで、最大約8日間の連続駆動を可能にしている。富士山をイメージした受けの形状、諏訪の街の灯りを想起させるルビーは、諏訪湖を表現するパワーリザーブ表示など各パーツの仕上げも美しく、シースルー仕様のケースバックからこの個性あふれるムーブメントを鑑賞できる。

美しい佇まいに最高峰の技術を有する本機は、「グランドセイコー」の名を冠するラグジュアリーウオッチに相応しいスペシャルな仕上がり。生産数は世界でわずか8本の希少性と、3000万円オーバーとなるプライシングも納得の一本だ。

グランドセイコー「マスターピースコレクション スプリングドライブ 8Days ジュエリーウオッチ 限定モデル」 Ref.SBGD213 3080万円/スプリングドライブムーブメント(Cal.9R01)、192時間パワーリザーブ。プラチナ950ケース、クロコダイルストラップ。デュアルカーブサファイアクリスタル風防(内面無反射加工)。直径44.5mm、厚さ14.4mm。10気圧防水。2023年6月9日(金)発売。世界限定8本(国内5本)。

 

問い合わせ先:セイコーウオッチお客様相談室 TEL.0120-061-01 https://www.grand-seiko.com/jp-ja ※価格はすべて記事公開時点の税込価格です。限定モデルは完売の可能性があります。

Text/三宅裕丈

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