1915年にクロノグラフの操作専用ボタンを備えた腕時計クロノグラフを、1934年には現在の腕時計クロノグラフの基本形である「スタート&ストップ」「リセット」2つの専用ボタンを備えたクロノグラフを開発したことで名高い「ブライトリング」。ですが、「ナビタイマー」を生み出した1950年代において、すべての製品がクロノグラフだったわけではありません。3針の腕時計も主力製品でした。
英国空軍(Royal Air Force)でパイロット経験があり、航空冒険小説の名手として知られるイギリス人作家ギャビン・ライアルの1960年代の作品にも、パイロットウオッチが登場人物のパーソナリティを表現するアイテムとして登場しています。ですが、彼らの腕時計がクロノグラフとは書かれていません。
伝統を受け継ぐデザインと着けやすいサイズ
こうした歴史を踏まえると、「ナビタイマー 1 オートマチック 38」は、「ブライトリング=パイロットクロノグラフ」というイメージを持つ40代から50代以上の時計ファンには違和感があるかもしれませんが、ブライトリングのパイロットウオッチの伝統を受け継ぐ“正統的なモデル”と言えます。
従来の名前はナビタイマーですが、新コレクション「ナビタイマー 8」の登場で「ナビタイマー 1」という名称になったクロノグラフモデル同様に、ベゼルには回転式の航空用計算尺が装備され、“腕に着ける計器”としてのクラシック感も充分なものです。
そのうえ、インダイヤルのない文字盤はシンプルでクロノグラフより時刻が読み取りやすく、38mmというケース径も、ビジネスでもカジュアルでも着けやすい絶妙なサイズです。
また価格もSSケースのクロコストラップが税込で50万台前半、SSブレスレットでも60万円台前半と、クロノグラフモデルよりかなりお手頃。さらに他のブライトリングのモデル同様に、COSC(スイス公式クロノメーター検査協会)公認クロノメーターの高精度。
つまり「ナビタイマー 1 オートマチック 38」は、普段使いできるブライトリングとして、なかなかの逸品なのです。
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