専門誌として様々な時計を紹介してきた雑誌『ウオッチナビ』は、今年、創刊20周年を迎える。その5代目編集長である水藤大輔が2019年を振り返り、とくに気に入った5モデルを選出。話題豊富だった2019年の時計界についても振り返る。
スイス高級時計の魅力のすべてをこの一本に集約
「ついに発表された手巻きクロノグラフのマスター クロノメーター搭載モデルは、初の月面着陸から50年を記念した限定モデル。その作り込みは期待以上で、スイス高級時計の魅力のすべてがこの一本に!」
【ウオッチナビ編集長・水藤大輔】
「激変する時計界を追い風ととらえ、創刊20周年らしい企画を検討中」
ベスト5の選出基準は?
「程よく良い時計は数多くあるので、その基準ではとても5本に絞りきれません。このベスト5は2019年、仕事を通じて思い入れが深まった順に選んでいます」
2019年の時計界を総括すると
「2019年は2大時計見本市のあり方や新作の情報発信の時期や場所が大きく変化し、メディアも臨機応変に対応するスキルが要求される時代になりました。2020年はバーゼルワールドとSIHHが同時開催になりますし、ウオッチナビも創刊20周年を迎えるので、あらゆる出来事を追い風ととらえ、節目に相応しい企画を検討中です。ご期待ください!」
ブライトリングの新展開を象徴する限定モデル
「コレクション再編が続くブライトリングにあって、新展開を象徴する限定モデルだと思います。忠実な復刻のために新しく手巻きキャリバーまで開発する力の入れっぷりに、ブランドの本気度を感じました」
当サイトのPV数記録を更新した話題作
「G-SHOCK誕生36年目にカーボンモノコックケースを使って素材、構造、デザインの3方面で進化。ウェブに掲載した開発陣へのインタビューは、今年最もよく読まれた記事でもあります」
<私的ベストウオッチNo.4>RJ「アロー 6919 セラミック」
月に思いを馳せる希少なリミテッドモデル
「RJとなってから手がけた初の限定モデルは、ベゼルからアポロ11号の船体の鉄片が見られるという驚異の一本。独自開発のムーンフェイズモジュールもユニークです」
BRコレクションの新たな方向性を提示
「編集長就任後、初めて人前で話す機会を得た感慨深いモデル。実際の作りも見事で、増加中のラグジュアリースポーツの中でもベル&ロスが作るとなぜか2割増しで格好よく見えます」