【試着レビュー付き】復活した「キングセイコー(KING SEIKO)」の実機に触れた感想をレポート。実用時計の決定版になるポテンシャルを持っていた!!

 

復活キングセイコーのベースとなったのは、やはり2代目の“KSK”

レギュラー復活するにあたり、開発の土台となったのは“KSK”の愛称を持つ、2代目キングセイコーが選ばれた。“KSK”は、1961年発表の初代モデルに無かった防水性能、秒針を止めて時刻合わせができる秒針規制装置を備え、腕時計としての実用性を大きく発展させた機種である。さらに無駄のない文字盤デザインやエッジの効いたケース、ボックス型の風防(アクリルガラス製)などを採用し、キングセイコーのスタイルを確立したモデルとして高い評価を得た。現在のヴィンテージ市場においても、それらの理由から人気の一本となっている。

オリジナルキングセイコーのスタイルを現代の技術、発想で表現

レギュラーモデルとして復活した本コレクションは、オリジナルの“KSK”に近いコンパクトなサイズを受け継ぎながらも、太く存在感のあるカン足(ラグ)の特徴をさらに際立たせた、現代的なスタイリングへと発展させている。大胆な多面カットが施されたケースは鏡面仕上げとヘアライン仕上げのコンビネーションで、シャープな質感を演出。時計本体の重量は低重心化が図られており、心地良い装着感を確保している。

また、最大の個性と言えるクラシカルなボックス型の風防は、往時のキングセイコーの格調高くも柔らかな雰囲気を再現しつつ、傷が付きにくい硬質サファイアガラスで実現している。無論、視認性を上げるために内面無反射コーティングが施されており、この価格帯のモデルとしては実に凝った作りとなっている。

“盾”をモチーフにしたキングセイコーの象徴的なマークも復活

ラインナップされたダイアルは、全5種類と多彩。1965年の“KSK”のオリジナルカラーとなるシルバー、上下に流れる繊細なヘアラインパターンが施されたメタリックグレー、美しい放射仕上げのチャコールグレー、ブラウン、レッドとそれぞれ魅力を放つ。文字盤の12時位置に配されたインデックスは、”KSK”から受け継ぐユニークなフォルムで、天面に施された細かな刻みが大きな特徴だ。

また、当時の“盾”をモチーフとしたブランドマークも、よりフラットかつモダンな意匠に刷新され、リューズと裏蓋に刻印されている。そして、1960年代のキングセイコーをオマージュした多列ブレスレットも新たに開発。ケース同様、鏡面とヘアラインに仕上げ分けされた多面構成のブレスレットからは、快適な装着感とともにダイナミックな光の躍動を感じることができる。

 

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